ヒューゴ語録


第5章
 :ウェルカム、麗しき神官将:
 :決起
 :最後の集団戦闘
 :儀式の地
 :真の火の紋章奪回
 :最終戦
 :ED




◇ビュッデヒュッケ城◇


セシル
 「ヒューゴさまーー
  準備は・・・終わってるみたいですね。
  やっと、戦いのヨゴレを落とせましたね。
  わたしも一息つけました。
  あ、でもヒューゴさまは、
  これから大広間ですよ。
  みんな、もう待ってますから。」
ヒューゴ
 「え、もう?
  わかった、すぐ行くよ。」
セシル
 「はい、お願いします。」


アップル
 「ヒューゴさんが、来ましたから
  本題に入ってもらえますか。」
ディオス
 「わかりました、それでは
  こちらにおわしまする、ハルモニア神聖国の
  麗しき神官将ササライさまに代わり
  わたくしが説明をいたしましょう。」
ササライ
 「いや、いいディオス。
  ぼくが説明する。」
ディオス
 「あ・・・そうでございますか。」
ササライ
 「この戦いは、
  かつてわがハルモニア神聖国の
  神官将だったルックという男が
  引き起こしたものです。
  彼は、その身に真の風の紋章を宿すもの。
  そして、火、水、風、土、雷の五行の真の紋章を
  全て手にすることを狙い、
  それをなしとげました。」
シーザー
 「あぁ、そして奴は
  真の紋章の破壊を狙っているということだ。
  その真の目的は、まだわからないが
  それが現実のものになれば・・・それは
  あの真の水の紋章の暴走にも劣らぬ・・・
  いや、あれとは比べ物に
  ならないものになるだろう。」
デュパ
 「具体的には?」
ササライ
 「これは、神殿での予測ですが・・・
  このグラスランド全てが消え去るほどのものに
  なる可能性もあります・・・・・」
ルシア
 「グラスランドが消え去るだと・・・・・」
ササライ
 「あくまで予測ですが、
  かつての炎の英雄が、その力を暴走させたときには
  その場に居合わせたハルモニアの本国軍のすべてと
  グラスランドの軍勢の多くが
  焼き尽くされたことはご存知のことと思います。
  それでさえ、真の火の紋章の一部・・・
  しかし真の紋章が破壊され、
  その全てのエネルギーが解放されたときには・・・」
軍曹
 「城にたてこもっていても
  しかたないということだな。」
アップル
 「そういうことね。
  しかし、ルックはハルモニア軍という後ろ盾を
  失ったわ。
  代わりに、魔獣を呼び出して使っていますが
  それも限界があるでしょう。
  真の紋章の破壊が行われる
  場所さえわかれば・・・」
サロメ
 「このグラスランドの近くであったとしても
  探し出すのは容易ではありませんね。
  遺跡なども多いですし・・・」
ナッシュ
 「その場所なら、わかっているぜ。」
シーザー
 「あんたは?」
ナッシュ
 「おれ?おれはナッシュ・クロービス。
  ササライどのや、クリスどの、
  それにサロメどのとも
  少々親しくさせてもらっていてね。
  それよりも、ルックのいる場所の
  情報を持ってきたんだ。
  もうちょっと、喜ぶなり、歓迎するなり、
  してくれてもいいんじゃないのかい?」
アップル
 「それで、その場所っていうのは?」
ナッシュ
 「リザードクランの大空洞、
  その北方にシンダル族の残した遺跡がある。
  今はうちすてられているが、
  かつては大規模な儀式を行っていたものらしい。
  そこに、ルックたちは篭って
  儀式の準備をしている。
  真の紋章の破壊のためのな。」
ヒューゴ
 「じゃあ、すぐそこに向かって・・・・」
シーザー
 「それは、どこからの情報だ?
  おれでさえ、つかめていないっていうのに、
  どこで、その情報を手に入れてきた?
  不確かな情報で、時間をムダにするわけには
  いかないんだ。」
ナッシュ
 「ササライどののお墨付きでもかい?」
シーザー
 「あぁ。
  それが、情報の確かさの証明にはならない。」
ナッシュ
 「しかたないな・・・・
  なら、シーザー。
  あんたのよく知る男からの情報だとしてもか?」
シーザー
 「おれのよく知る男?
  ・・・・・・・・・・・・・・・・
  くっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ナッシュ
 「信じてもらえたかな?」
シーザー
 「あぁ・・・・・・・・・・」
 「ヒューゴどの、
  彼の情報は確かだと思われます。
  すぐにも、軍を出発させましょう。」
ルシア
 「ずいぶんと、信用できる
  情報らしいな。」
シーザー
 「あぁ・・・・・・・・
  おれも、情報の確かさを保証しよう・・・」
ルシア
 「ならいいさ。
  むずかしいことを考えるのは、おまえたちの仕事。
  剣を振るうのが、わたしたちの仕事。」
シーザー
 「そういうことだな。
  ヒューゴどの。
  決断をお願いします。」
ヒューゴ
 「わかった、すぐに出発しよう。」
 「まずは、部隊編成を・・・」
 「ちょっと、待って。」


シーザー
 「それじゃあ、すぐに遺跡に向かおう。」
アップル
 「わかりました。
  すぐにも、準備をはじめましょう。」
デュパ
 「今度は、あの妙な化け物どもを
  ギタギタにしてやる!」
ルシア
 「気合を入れすぎるなよ、デュパ。」
デュパ
 「そうはいってもな・・・・」



◇城、前庭◇


軍曹
 「よぉ、ヒューゴ。
  そっちは、準備おわったのか?」
ヒューゴ
 「あ、あぁ・・・・」
ルシア
 「しかし、ふしぎな光景だねぇ。
  カラヤの戦士と、ゼクセンの鉄頭が肩をならべて
  戦いに赴く。」
軍曹
 「気に入らないかい、ルシア族長。」
ルシア
 「いや。
  鉄頭たちの、真面目さもよく知っているしな。
  たのもしいのは本心さ。
  それよりも、更に不思議なのは
  その大将が、わが息子だってことさ。」
ヒューゴ
 「それは・・・・成り行きだったし・・・・
  そんな大役を果たせているのかどうか・・・・・」
軍曹
 「なあに、心配すんな。
  大将は、それより偉そうにふんぞりかえってるのが
  重要さ。
  おまえさんは、よくやってるさ。
  そうだろ、ルシア族長。」
ルシア
 「ふふ、そうだねぇ。
  よくできた息子をもって、ありがたいことさ。」
ヒューゴ
 「また、バカにしてる!」
ルシア
 「はははははははは。」


シーザー
 「これより、このグラスランドとゼクセン連邦に
  害を成す邪悪な儀式の行われている遺跡へと
  出陣する。」
 「そこでは、魔獣のたぐいが待っていると
  予想されるが、これを打ち破る必要がある。」
 「この戦いに勝つことだけが、
  この土地を救う唯一の方法である!!」
ルシア
 「この土地に住む全ての人々と、
  全ての精霊のために、
  われらが命は戦いへと赴かん!!!!!」
サロメ
 「われら騎士団と、グラスランドの
  勇敢なる戦士たちが
  その戦いを成し遂げることを、祈る。」
デュパ
 「ここにいる、全ての者の剣が集うことにより、
  打ち破れぬものはないと、信じよう!!!!!!」
ヒューゴ
 「この戦いが・・・・
  これまで、起こった全てのことの・・・
  全ての悲しみの・・・・終焉となることを祈る。
  みんなに・・・・・
  大いなる守りがあらんことを・・・・」
 「行こう!!!!!
  この地を守る戦いに!!!!!!!!!!!」



◇儀式の地前、集団戦闘◇


デュパ
 「この先が、その遺跡なんだな。」
シーザー
 「そのはずだ。」
アップル
 「そろそろ、敵の軍勢が現れてもよさそうね。」
ユーバー
 「ふん。
  逃げ出さずに、向かってきたとはな。
  ありがたいことだ・・・・
  乾きを癒せるぞ。」
ルック
 「わが技と契約において・・・
  100万世界に門を開き、ここに
  われらが友を呼び寄せん。」
ハレック
 「いくぞ!!!!!!!!!!!!
  ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」

セラ
 「ルックさま・・・そろそろ時間です・・・・・・・
  すでに充分に力が舞台に満ちているはずです。」
ルック
 「わかった・・・・・・
  後はまかせる。」
ユーバー
 「あぁ、急ぎすぎて、おれの楽しみを奪うなよ!!」
セラ
 「おまかせください、ルックさま。」
ルック
 「セラ・・・・無理をするなよ・・・・・・」

セラ
 「しまった・・・・・・
  もう、これまでとは・・・・・・・・・
  ユーバー・・・あとはたのみます。」
ユーバー
 「ふん、この程度の幻術で・・・
  人間とは弱い生き物だな。」

ユーバー
 「おのれぇぇ!!!!!!!!!
  呪わしき、真の紋章の継承者が!!!!!」
ヒューゴ
 「やった!!!!!!!!!!!!!」
シーザー
 「よし、すぐに遺跡に入るぞ。」
アップル
 「辺りにはまだ、
  敵の魔獣がのこっているかもしれません。
  遺跡に入る部隊以外は、
  外での守りを固めてください。
  はさみうちにあえば、
  中の部隊が孤立してしまいます!!!」
ジョーカー
 「よし、大詰めじゃな。」
(※圧勝時)
アイラ 
 「ん?
  なんだろう・・・・・・・・・」
ジャック
 「どうした、アイラ?」
アイラ
 「こんなもの、
  見つけたけど・・・・・・・・」
エース
 「なんだ?
  やつらの忘れ物か?」



◇儀式の地◇



クリス
 「なんとか、たどりついたな。」
アップル
 「えぇ、外ではまだ戦いが続いているようですが、
  持ちこたえてくれるはずです。
  今は、中で行われている儀式・・・・紋章の破壊を
  阻止するのが先決です。」
ゲド
 「どうするんだ?」
ササライ
 「この先は、かつてハルモニアの偵察隊が
  調査に入ったことがあります。
  中央に大舞台とその四方にステージを持った
  平均的なシンダルの遺跡です。
  この構造は、力を一点に集めるためのもので
  多分、四方には火、水、雷、土の紋章が配置され
  大舞台に、ルック自身が持つ真の風の紋章が
  あるはずです。」
軍曹
 「じゃあ、その真中まで一直線で
  行けばいいんだな。」
ササライ
 「いえ、すでに四方に真の紋章が配置されて、
  結界が完成しています。
  これを打ち破るのは、人の力では無理でしょう。
  ですから、四方のステージに配置された
  真の紋章を取り戻した上で、
  中央の大舞台に向かう必要があります。」
シーザー
 「だが、そんなに時間はないぜ。
  あの野郎の狙う”真の紋章の破壊”が起こったら
  おれたちどころか、グラスランド一帯が
  ふっとぶことになるんだろう。」
ササライ
 「えぇ、そしてその影響は計り知れません。
  一つでさえ、人知を超える真の紋章の力が
  この場に五つ集まっているのですから・・・・・」
ヒューゴ
 「とにかく、時間がないのなら急ごう。
  全員で、まずは一番近いステージに・・・・」
シーザー
 「いや、それでは遅いな。
  儀式の途中で、ステージの一つから
  紋章を取り戻しても、
  破壊はとめられないんだろう?」
ササライ
 「えぇ、すでにこの遺跡には
  5つの紋章の力が満ちていますからね。」
クリス
 「そうなると、4箇所全てを攻略して
  その後で、中央へ向かうか・・・・
  ただでさえ、少ない戦力を
  今度は4つに分けることになるのは
  きびしいな。」
サロメ
 「ですが、方法はありません。」
クリス
 「わかっている。
  勝ちが見えている戦いばかりを
  くぐりぬけてきたわけではない。」
クイーン
 「それは、幸運な人生だったんだね。
  勝ち目があるだけ、いいってもんだよ。」
アップル
 「それじゃあ、4方向に分かれて
  ステージを目指しましょう。
  それぞれの真の紋章をとりもどすために、
  ヒューゴさん、クリスさん、ゲドさんが
  一隊を率いて、あとの一隊は・・・・」
ササライ
 「わたしが行くしかないだろうが・・・」
トーマス
 「ぼ、ぼくがいっしょに行きます!!!」
軍曹
 「トーマス、おまえがか?」
トーマス
 「は・・はい・・・・・・
  ぼ、ぼ、ぼくも戦います。
  ここで・・・負けたら、ぼくらの
  ビュッデヒュッケ城も
  なくなっちゃうんですよね。
  ぼ、ぼくも行きます。」
セシル
 「だいじょうぶですよ、トーマスさま。
  わたしもついていますから。
  それよりも、急ぐんですよね。」
シーザー
 「あぁ。」



◇真の火の紋章、奪回◇


シーザー
 「それじゃあ、そろそろおれたちも
  出発するとしようぜ、ヒューゴどの。」
ヒューゴ
 「おれたち?」
シーザー
 「あぁ、おれもついていく。
  この先で、何があるかわからないからな。
  それに・・・・・」
ヒューゴ
 「それに?」
シーザー
 「いや、いいんだ。
  それよりも、まずはパーティメンバーを
  決めてくれ。」
ヒューゴ
 「あ、あぁ。」
 「よし、じゃあ行ってくるから
  後はおねがいするよ、アップルさん。」
アップル
 「えぇ、わかったわ。
  無茶をしないで・・・といっても
  聞かないのでしょうけどね。」
シーザー
 「因縁に決着をつける気でいますから。」
アップル
 「そう。
  ヒューゴさん。
  お気をつけて・・・この戦いの
  カギを握っているのは
  他ならぬあなたなのですから・・・・」
ヒューゴ
 「あぁ、わかってる・・・わかってるさ。」


フーバー
(※メンバーによって変わる)
 「キュィィィン!」
エミリー
(※メンバーによって変わる)
 「他のステージへ向かった人たち、
  無事だといいんですけど・・」
軍曹
(※メンバーによって変わる)
 「失敗したら、次はないようだしな。」
ヒューゴ
 「だいじょうぶ・・・・
  これで、これで最後にしてみせる。」



ヒューゴ
 「真の火の紋章・・・・・・・・
  しかし、どうしてこんなに静かなんだ?」
シーザー
 「あぁ、おかしいな。
  罠もなければ、番人もいない・・・・・
  どういうことだ?」
アルベルト
 「感謝してもらってもいいぞ。」
シーザー
 「アルベルト!!!」
アルベルト
 「そんなに興奮するな、シーザー。
  常に冷静であることも、
  軍師としての資質の一つだぞ。
  それよりも、急いでいったほうがいい。
  たとえ、真の紋章を取り返したとしても
  この遺跡に蓄えられた、真の紋章の力は
  あの男が願う儀式を行うのに、充分なものだ。」
ヒューゴ
 「どういう意味だ?
  おまえは、敵じゃないのか?」
アルベルト
 「田舎芝居にも飽きてきたので、
  そろそろ、舞台をおりおうかと思ってね。」
ヒューゴ
 「五行の紋章を集めて、真の紋章を破壊するのが
  目的だったんじゃないのか?」
アルベルト
 「それは、あの男の目的であって、
  おれの目的ではない。
  そして、おれの目的はすでに果たした。
  おかげでハルモニア神聖国の中で、
  確固たる地位を得ることができる。」
シーザー
 「全ては・・・・そのためだけだったと
  言うのか?」
アルベルト
 「あぁ、そうだ。
  そのために、神官将としての彼に
  力を貸すつもりだったが
  自らそれを投げうってしまったからな。
  まぁ、それでも時間はあったからな。
  おまえが、田舎騎士団と蛮族どもの寄せ集めを
  まとめるのに、走りまわっている間に
  おれには、ハルモニアでの後ろ盾が出来た。
  まずは、それで充分だ。」
シーザー
 「くっ・・・・くそっ!!!!!!!!!」
アルベルト
 「それでは、ここで退場させてもらう。
  4つの真の紋章が解放されたら、
  結界が壊れる。
  そこから先は、おまえたち次第だ。」
シーザー
 「なぜ、運を天に任せるようなことをする?
  ハルモニアのご機嫌をうかがう気なら、
  真の紋章の破壊は起こらないほうがいい。
  おれたちが、勝つとはかぎらないぞ。」
アルベルト
 「主を裏切る軍師は信用されないからな。
  おれが手を下すわけにはいかないだろう。
  それに・・・あの男の気持ちも・・・・
  わからないでもないからな。
  できたら、おまえらで
  あいつの魂を救ってやってくれ。」

ヒューゴ
 「魂を救う・・・・・・
  どういう意味か、わからないが・・・・」
シーザー
 「よし、これで真の火の紋章もとりかえしたぞ。
  あとは・・・・・・・・」
クリス
 「こっちも、紋章を取り返したわよ。」
ヒューゴ
 「じゃあ、あとはササライさんが・・・・」
フーバー(※メンバーによって変わる)
 「キュィィィ?」



◇最終戦◇


ヒューゴ
 「こ、ここは?」
シーザー
 「どうやら、ここが最後の場所らしいな。」
ゲド
 「あぁ・・・・・・ここが最後の場所で、
  最後の戦いになるだろう。」
クリス
 「たしかに、こんな戦いは
  これっきりにしてもらいたいな。」
シーザー
 「最後のパーティメンバーを選んでくれ、
  ヒューゴ。」
(ヒューゴ、クリスを見て、ゲドを見る)
ヒューゴ
 「よし、それじゃあ行こう。
  この先に何が待っているとしても・・・
  行くしかないんだ・・・・・・・」


ヒューゴ
 「ここまで・・・・ここまで、辿りついたぞ。
  やっと、ここまで・・・・・・・」
 「おまえの味方は、みんな逃げるか敗れたぞ。(※)
  さぁ、真の風の紋章を破壊するなんて
  ばかなことはやめて、降参しろ。
  おまえはもう、一人なんだぞ!!」
ルック
 「ぼくは、最初から”一人”だったよ。
  この世界に生れ落ちてから、ずっとね。
  きみだって、そうなるよ。
  炎の英雄、ヒューゴ。
  大きな力と、英雄との名声、
  それは必ずしも幸福ではないことを
  きみもやがて知る。」
ヒューゴ
 「何をいう!!!!
  おれには・・・・・・・・・・」
ルック
 「真の火の紋章にも・・・
  それを継承してきた者たちの
  記憶が残っているはずだよ。
  かつての炎の英雄は、幸福だったかい?
  そして・・・真の紋章の記憶が・・・・
  きみにも
  教えてくれるはずだ・・・・・・・・・・
  世界の真実を・・・・・・・
  そして、ぼくが何をしようと
  しているのか・・・・」


ヒューゴ
 「ここは・・・・・・・」
 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 「な・・・なんだ・・・・いまのは・・・・」
 「妙な・・・・見覚えが・・・
  まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「カ、カラヤ・・・・の村?
  また!!!!!!!!!!!!!!」
 「なんだっていうんだ・・・・・
  ここは・・・カラヤなのか?
  でも、土の匂いも・・・・風の音も・・・・
  草原の色も・・・・・・・・・・・」
ルック
 「ここは・・・・・ぼくたちの未来・・・
  そのうちの一つさ・・・・・・・」
ヒューゴ
 「未来・・・・・?」
ルック
 「静かだろう・・・・・・
  音も色も形もやがて失い、この世界は
  完全なる静寂を手に入れる。
  完全なる世界だよ。」
ヒューゴ
 「どういうことだ!!!
  こんなのが、完全だなんて!!!!」
ルック
 「この百万世界は、法と混沌の戦う戦場・・・」
ヒューゴ
 「わけのわからないことを言うな!
  法?混沌?どういうことだ?」
ルック
 「27の真の紋章は、この世界で具現化した
  神の一つの影さ。
  法の象徴たる剣と混沌の象徴たる盾の戦いから
  この世界は生まれた。
  そして、それは永遠の闘争のはじまり。
  そして、この風景がその終着点の一つさ。
  法の力が、秩序の力が世界をあまねく支配した
  沈黙の世界。」
ヒューゴ
 「こんなまやかしを見せて、何が言いたい!!!」
ルック
 「まやかしなんかじゃない・・・ヒューゴ。
  これは世界の到達点なんだ・・・・・・
  静かで・・・悲しい世界・・・・・・・・・・
  これが運命なんだ・・・・・・・・・・
  定められたものなんだ・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「ばかな・・・ここは・・・・・・
  精霊さえも住めない・・・死の世界だ・・・・
  こんなのは完全じゃあない!!!」
ルック
 「それもまた・・・未来なんだよ・・・・・」
ヒューゴ
 「なにが運命だ!!!
  信じるもんか!!!!!!!!!!!
  炎の英雄(名)は、言った!!!!
  人の意思は運命さえも
  変えられるのだと!!!!!!!」
ルック
 「その言葉を聞きたかったよ・・・ヒューゴ。」
ヒューゴ
 「なにを・・・・・・・・」
ルック
 「真の風の紋章は、ぼくの魂といっしょにある。
  その紋章が教えてくれた。」
ヒューゴ
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルック
 「真の風の紋章の持つ記憶、
  それがさっきの世界の姿さ・・・・・・
  炎の英雄(名)にも
  それが、うっすらと見えていたのだろう・・・
  世界の行く末を・・・・・」
ヒューゴ
 「何が言いたい・・・・・・・・」
ルック
 「言ったはずだよ・・・・
  この真の風の紋章と
  ぼく自身の魂をくだくと・・・・
  かつての英雄の言うとおり、
  きみの言うとおり、
  ぼくは、運命を変えてみせる!!!!!!!!
  この永遠の闘争の元凶たる、
  真の紋章の破壊!!!!
  それで、全てが救われるとは言わない!!!!
  だが、こんな未来を
  ぼくはゆるせない!!!!!!!!!
  ぼくにはわかっていたんだ!!!!!!
  でも、でも、それを止めることが
  できなかった!!!!
  だが、今は違う!!!!!!!
  その力を得た!!!知識を得た!!!!!
  シンダル族の残した最大の知識を使い!!!!
  世界の運命を変える!!!!!
  人をくびきから解き放つ!!!!!!!!!」
ヒューゴ
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルック
 「さぁ・・・・・・・・・・わかったのなら、
  きみの持つ真の紋章を台座にもどすんだ・・・・
  それで・・・運命を・・・・・・」
ヒューゴ
 「ばかを・・・・言うな・・・・・・・・・・」
ルック
 「?」
ヒューゴ
 「ばかを言うな・・・おまえの話は嘘だらけだ!!
  まやかしだ!!!!!
  おれには、おまえの話が
  正しいのかどうかわからない!!
  本当は、それが正しいのかもしれない!!!
  だけど、だけど、そのためにこんな戦いを
  こんな悲しみを引き起こした
  お前の言うことなんか信じられるか!!
  ルルも、ジンバも、カラヤの仲間も、
  軍曹の仲間も、リザードクランの仲間も、
  ゼクセンの鉄頭も、ハルモニアのやつらも、
  いっぱい、いっぱい死んだ!!!!
  みんな、みんな、生きていたかったのに
  死んだんだ!!!
  それを引き起こした、
  お前のことを信じられるか!!
  許せるか!!!!!!!!!!!!」
ルック
 「そうか・・・・・・・なら、ぼくらは
  戦わなくてはいけない。
  きみもぼくも道をゆずる気が
  ないのだからね・・・」

ゲド
(※メンバーによって変わる)
 「ヒューゴ?」
クリス
(※メンバーによって変わる)
 「いったい、何が?」
ヒューゴ
 「だいじょうぶ、だいじょうぶだ。」
軍曹(※メンバーによって変わる)
 「一度、もどって態勢を立て直すべきだな。
  そのままじゃ勝てないだろう。」
ヒューゴ
 「そうだな・・・・・・・・・・」{1}
 「いや、このまま戦う!」{2}


{1}

ゲド(※メンバーによって変わる)
 「・・・すべての決着をつけよう。
  ・・いいな?」
ヒューゴ
 「あぁ、これで最後だ。」{2}
 「ちょっと、待って・・・・」{3}

{3}

クリス(※メンバーによって変わる)
 「あぁ、これで最後になりそうだからな。
  準備は万端にしておこう。」
(→{1}へ)

{2}

ルック
 「どうしても・・・・・
  わかってはもらえないんだね・・・」
ヒューゴ
 「あぁ。
  何度でも言ってやる。
  おれは、おまえのことを許さない!!!」
ルック
 「なら・・・・止めて見るといい・・・・・・・
  真の紋章の力を・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「こ、これは・・・・・・・・・」
ルック
 「五行の紋章の力は・・・
  すでに、この儀式の神殿に満ちている。
  それは、すでに充分な量に達しているよ・・・・
  ぼくの中に宿った・・・・・
  魂に絡み付き、離れることのない呪いを・・・・
  外へと導き出すほどに・・・・」

(戦闘)

ヒューゴ
 「これで・・・終わりだ・・・・・・・・」
ルック
 「・・・・・・・そうだな・・・・・・・
  結局・・・ぼくも・・・・・・・・
  運命には勝てない定めなんだな・・・・・・・」
ヒューゴ
 「運命だと?
  ばかを言うな!!!!!!!!!!!!
  多くの人たちが血を流して・・・
  涙を流して・・・・手に入れた結果を
  そんな言葉で、かたづけるな!!!!!!」
ゲド(※メンバーによって変わる)
 「・・遺跡が崩れるぞ!」
クリス(※メンバーによって変わる)
 「逃げるぞ、ヒューゴ!」
ヒューゴ
 「まだだ!
  まだ、あいつを・・・・・・・・」
軍曹(※メンバーによって変わる)
 「これ以上は無理だ!!
  行くぞ!!!!!!」

ゲド(※メンバーによって変わる)
 「ここまできて、
  やられるわけにはいかんな。」
ヒューゴ
 「あぁ、そうだ。
  みんな、行こう。みんなで、無事に帰るんだ。」



ヒューゴ
 「ちくしょう、いったいどれだけいるんだ?」
軍曹
 「次から次にわいてきやがるな。
  おい、フーバーなんとかならないか。」
フーバー
 「キュイイイイイイイイイイイインンンン!!」
ヒューゴ
 「フーバーにみんな乗って逃げるわけにも
  いかないしな。」
軍曹
 「まぁ、出口までそんなに遠くないし
  がんばるとするか。
  おまえさんを守るのは、ルシア族長との
  約束だしな。
  それに・・・・・・・」
ヒューゴ
 「それに?」
軍曹
 「ルシア族長のうまいメシにも
  ありつけなくなるのはちょっと困るな。
  そろそろ、腹がへったぞ。」
ヒューゴ
 「ははは、そうだね。
  早いところもどって、死ぬほどメシを食うさ。」
フーバー
 「キュイイイイイイイイイイイ
  ンンンンンン!!!!!!!」
軍曹
 「くそっ、またかよ。」
ヒューゴ
 「軍曹、行こう!!!!!!」



◇ED◇


(ヒューゴ、伸びをする)
ビッチャム
 「おう、ヒューゴ支度は終わったか。」
ヒューゴ
 (頷く)
 「あ、あぁ。
  もともと、荷物があったわけじゃないしね。」
ビッチャム
 「まぁ、そうだな。
  しかし、数ヶ月の仮住まいだったが
  ここも良いところだったな。」
ルシア
 「なんだ、ビッチャム。
  村の再建がおっくうか?
  さすがに隠居を決めこむには早すぎるだろう。」
ビッチャム
 「はははは。
  そりゃ、そうですな。」
クリス
 「ルシア族長、少しよろしいか?」
ルシア
 「あぁ、今度は時間に
  追い立てられる出発じゃないからね。」
アイラ
 「あれ、おかしいな。
  まさか・・・・・・・・・・・・・」
軍曹
 「よぉ、ヒューゴ。
  いや炎の英雄ヒューゴ。
  おまえさんは、このグラスランドを救ったんだぜ
  そのうちに、おまえを称える詩ができるぞ。」
ヒューゴ
 「炎の英雄か・・・・・・・・・・・・」
 「おれは英雄になりたいと思った。
  自分を知る全ての人を守るために。
  でも、それは英雄ではなくても
  できることだったし・・・」
(右手を見て、小さく笑う)
 「この真の火の紋章が教えてくれた
  かつての英雄(名)さんの記憶を
  見るかぎりおれには、
  似合わない役割だと思ったよ。」
軍曹
 「そうだな。
  誰かの人生を背負って生きるなんて、
  おまえさんには、まだ早すぎるさ。」
ヒューゴ
 「あぁ。」
クリス
 「”英雄”の座は苦痛か、ヒューゴ。」
ヒューゴ
 「あぁ、それを知った。
  今のおれには、それで充分。」
クリス
 「そうだな。」
ヒューゴ
 「それにおれ・・・やっぱり、あなたを
  憎むことを、恨むことをやめられない。
  それは、英雄にはふさわしくないことだろう。」
クリス
 「あぁ、そうだな。
  だが、一人の少年としてならそれでいい。
  それでいいさ。」
 「ルシアの言うとおり、
  次に会うのが、こういう場所でなのか
  戦場でなのかはわからないが、
  おまえが、おまえの信じる道を進むことを
  祝福しよう。」
(差し出されたクリスの手を見る)
クリス
 「ゼクセン式の挨拶だ、
  時には、そういうのもいいだろう。」
(小さく笑って、握手する)
ヒューゴ
 「時にはね。」
軍曹
 「おおい、ヒューゴ出発するぞーーー」
ヒューゴ
 (頷く)
 「あぁ、いま行くよ。」
 「ちょっと、かがんでくれる?」
クリス
 「?」
(かがんだクリスを抱き寄せる)
ヒューゴ
 「わが敵にして、わが戦友に
  再び会うときまでの無事を祈り、
  精霊の加護を。」
(抱擁し合う)
 「こっちは、グラスランド式だ。
  それじゃあ。」
軍曹
 「話は全部おわったのか?」
ヒューゴ
 「終わったさ。
  全部な。」
ルシア
 「それじゃあ行くよ。
  まずは、村の再建、それからヒューゴには
  わたしの後を継ぐための勉強を
  みっちりしてもらわないとね。」
ヒューゴ
 「えぇぇぇ、親族長は
  別におれに決まったわけじゃないだろ?」
ルシア
 「炎の英雄のおまえ以外に、
  いったい誰が、親族長になるっていうんだい?」
軍曹
 「ははははははは、そりゃそうだ。
  こりゃあ、ずいぶんと絞られそうだぞ。」
ヒューゴ
 「ちぇっ・・・・・」
軍曹
 「はははははははははははははは」
フーバー
 「キュイイイインンンンンンンン」




■その後■
 カラヤ村の復興に力を尽くす。
 その後、ルシア族長の後を継いで族長になり、
 ゼクセン、ハルモニアとの友好の架け橋となる。