ヒューゴ語録、番外


第5章
 :セナイ山、真雷紋強奪
 :ルビーク、ゲドの左ストレート
 :本拠地、クリスの見送り
 :真の雷の紋章奪回、ゲド編
 :真の水の紋章奪回、クリス編
 :儀式の地脱出、ササライ+ディオス






◇セナイ山、真雷紋強奪◇


ルック
 「いらっしゃい、みなさん。
  待っていましたよ。」
ゲド
 「あぁ、丁重な招待状をもらったのでな。」
ルック
 「待ちうけているのが、
  わかっていたと?」
ゲド
 「真の紋章を手に入れるために
  ずいぶんと手のこんだことをしているお前に
  聞きたいことがある。
  その目的はなんだ?
  真の紋章をハルモニアのものにするのであれば
  軍を動かし、グラスランドもゼクセンも
  一度に攻め落とせばいい。」
ルック
 「えぇ・・・それは可能ですが、
  それは、ぼくの目的とは異なる結果を
  迎えてしまいますから。」
ゲド
 「望みはなんだ?」
ルック
 「同じ、真の紋章をその身に宿しつづけてきた
  あなたなら、わかるはずです。
  紋章に生かされている、うつろな生の意味が。」
ゲド
 「おまえも・・・・・・真の紋章の継承者か?」
ルック
 「えぇ・・・・・・・生まれた時からのね。
  ぼくはね、
  この指先に現実を感じたことがないんだ。
  この世界に生まれてから、これまで・・・・
  ぼくの目には、人の顔は
  灰色で生気のない、うつろな空洞に見える。
  どうです?
  あなたは、自分の指先が
  この世界の中で、現実にふれていると
  感じますか?」
ゲド
 「昔話を聞く気はない。」
ルック
 「そうですか。
  それならば、本題に入りましょう。
  あなたの持つ真の紋章をもらう受けます。
  ハルモニアのためではなく、
  ぼく自信のために。」
 「ぼくの師匠の技の一部です。
  この世界と別の世界を繋ぐ技。
  ハルモニア軍の力を借りるのが
  むずかしくなってしまったのでね。」

(戦闘)

(勝った場合)

ゲド
 「この紋章を渡すわけには
  いかないのでね。
  さて、目的を吐いてもらうぞ。」
ルック
 「くっ・・・・そうはいかない・・・・・・
  わが真の風の紋章よ!!!!!!!!!!!」
 「くっ!!!!!
  な・・・・・・・・なんだ?」
ゲド
 「これは・・・・・・真の雷の紋章の
  守りか・・・・・・・?」
ルック
 「そんな・・・・・・・・・・・・・・」
ゲド
 「力は互角ということかな?」
セラ
 「ルックさま、
  今、お助けします。」
 「真の土の紋章よ、
  その力を借りうけます。」
ルック
 「手こずらせてくれましたが、
  これで終わりです。
  紋章をもらい受けますよ。」
ゲド
 「お前などに・・・・・・・・」
ルック
 「あなたの意思は関係ありません。
  ハルモニアには、そのための技があります。
  忌むべき技がね。」
 「火、水、風、土、雷の
  真の五行の紋章を集めるには、
  そのうちの一つを手に入れればよかった。
  ぼくの持つ真の風の紋章と、
  この真の土の紋章の力があれば、
  力の均衡を破って、あなたの持つ
  真の紋章を奪い取ることができる。
  土の紋章は最後にしようと思っていたんだけど
  仕方なくてね。」
ゲド
 「な・・何を・・・・・・・・・」
クイーン
 「ゲド!!!!!」
エース
 「大将!!!!!!!!!!」
ルック
 「これで、真の雷の紋章は
  ぼくの手の中です。
  ゲド、長く真の紋章を宿していたあなたには
  まだ、真の紋章との繋がりが
  わずかに残っています。
  そのことが、あなたを生かせ続けていますが
  残念ながら、それもいずれ消えてしまいます。
  いえ、喜ぶべきことかな。
  あなたにとっては・・・・・・・・」



◇ルビーク、ゲドの左ストレート◇


村人
 「ああ、もうしわけありません。
  お見苦しいところをお見せして。
  すぐに、この裏切り者を・・・・」
(殴られる)
村人
 「え・・・・・・・・・・・
  ど・・・どうして・・・・・・・・・・
  ハルモニアに味方していたのは、
  こいつ・・・・・・」
ゲド
 「では、お前は何をしていた。」
村人
 「な・・・・何をって?」
ゲド
 「お前たちは、ただ黙って見ていただけだ。
  待っていただと?
  他人に自分の運命を預けて、
  楽をしていただけだろう?
  お前は、この村のために、みなのために
  何をした?
  首をすくめて隠れていただけの人間に
  誰かを責める権利があるのか?」
村人
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゲド
 「”誇り”とはなんだ?
  何かをなしとげる勇気なき”想い”に
  どれだけの価値がある?
  おれは、貴様らに夢を見せるだけの
  ”英雄”になるつもりはない。」

エース
 「なんだって、あんなことしたんですか大将?
  人気とっときゃ良かったのに。」
ゲド
 「あぁ、そうなんだろうな。
  あいつは、そういうのが上手かったが
  おれには向いていないようだな。
  サナにも言われた。潔癖にすぎるのだろう。」
クイーン
 「ゲド、あなたは英雄”(名)”とは
  別の人間だ。
  それでいいと思うよ。」
ゲド
 「あぁ・・・・・」



◇本拠地、クリスの見送り◇


クリス
 「それじゃあ、レオ、パーシヴァル。
  あとは頼んだ。」
レオ
 「お任せを。」
パーシヴァル
 「たまには、わたしもお供したいのですが
  どうにも、ボルス卿、サロメ卿ともに
  ゆずらないものでね。」
ボルス
 「パーシヴァル!」
パーシヴァル
 「はははは。」
セシル
 「それでは、いってらっしゃーい!
  このお城の守りは、この守備隊長セシルに
  お任せください!!!」
クリス
 「あぁ、たのむ。
  セシル隊長。」
セシル
 「は、はい!!!」



◇真の雷の紋章奪回、ゲド編◇


シーザー
 「ゲド、あんたはこの先のステージに
  向かってくれ。
  途中で、敵の妨害に合うと思うから
  気をつけてくれよ。」
ゲド
 「あぁ。そうだろうともさ。」
クイーン
 「なぁに、こっちはなれっこさ。」
アップル
 「それじゃあ、パーティーメンバーを
  選んでちょうだい。」
シーザー
 「それじゃあ、頼むよ。」


エース
 「それじゃあ、ぼちぼち行きましょうや。」
ジョーカー
 「簡単に言うな。
  どうせ、この先の通路には
  あのヘンテコな化け物が
  つまっておるんじゃろう。」
クイーン
 「だからと言って、
  逃げ出す気があるわけじゃないんでしょう?」
ジョーカー
 「そりゃ、そうじゃ。」
ゲド
 「つきあわせてすまんな。
  全ては・・・・50年前に始まったことだ。」
エース
 「何言ってるんすか、
  おれは、大将のためならたとえ火の中、水の中、
  腹はくくってますよ。」
ジョーカー
 「よく言うわい。
  調子の良いことばかり、言いおって。」
エース
 「なぁに、言うだけならタダさ。
  どうせ、死んじまえば、
  後には何も残らないからな。」
アイラ
 「死ぬって、そんな・・・・・」
ジャック
 「死んではだめだ・・・・・・・・」
エース
 「へ・・・・・・・・・・・」
ジャック
 「死んではだめだ・・・・・・・・」
エース
 「ま、まぁ、そうなんだが・・・」
クイーン
 「ジャックの言うとおりさ。
  あたしたちは、これから
  この薄汚れた通路を突破して、
  真の雷の紋章をとりかえし、
  そして、あのふざけた魔術師を
  ふんづかまえて、
  カレリアに連れかえって
  祝杯をあげるのさ。そうだろ?」
ジョーカー
 「そうだな。
  でかい仕事のあとの一杯をあきらめるほど
  悟ってはおらんさ。」
アイラ
 「そうだよ、もどって祝杯をあげるんだよ。
  みんな、無事でね!」
エース
 「あ、あぁ・・・そうだな。
  ・・・・そうだとも。
  さぁ、大将行きましょうや。
  こんな、仕事はパッパッと
  仕上げちゃいましょう。」
ゲド
 「そうだな。
  行くぞ。」


ユーバー
 「おそかったじゃないか。」
ゲド
 「そうみたいだな。」
ユーバー
 「もうすぐ、この地が吹き飛ぶというのに。
  すいぶんと、余裕だな。」
ゲド
 「50年前にも、一度あったことだからな。
  経験は人を強くしてくれる。」
ユーバー
 「死を逃れた者の特権か?」
ゲド
 「呪いかもしれんな。
  知らずによいことまで、知ってしまう。」
ユーバー
 「なら、その悪夢をここで断ち切ってやろう。
  真なる27の紋章の継承者よ!
  貴様に、永遠の眠りを!!!!!!!!!!
  光栄だろう?」
ゲド
 「そうとも限らんさ。」

ユーバー
 「くそっ、おれの苦悩がいやされることは
  ないというのか!?
  呪わしいぞ、真の紋章め!!!!!!!」
ゲド
 「立ち去れ、悪鬼。
  ここはまだ、人の住む世界だ。」



◇真の水の紋章奪回、クリス編◇


クリス
 「ゲドたちは、もう出発したのか?」
ルシア
 「あぁ、準備がととのったら
  すぐに出発する手はずさ。」
クリス
 「そうか。
  こっちも、すぐに水の紋章のステージに向かう。」
デュパ
 「あぁ、頼む。
  まぁ、あんたのところは大丈夫だろうけどな。」
クリス
 「ずいぶんと信頼してくれるんだな。」
デュパ
 「あんたは強い戦士だ。
  それは間違いのないこと。
  そして、戦士には敬意を払う、それもまた
  当然のこと。」
クリス
 「この戦いが終われば、
  再び、命のやりとりをする間柄に
  戻るとしてもか?」
デュパ
 「そうだとしてもだ。」
ルシア
 「ゼクセンでは、どうか知らないが
  それが、われわれのしきたりさ。
  多くの部族が時に互いに戦い、
  時にたすけあってきたわれわれにとっては、
  信じることができるのは、それだけだからな。」
クリス
 「ゼクセンでは、こう言う。
  『人を容易く信じてはならない。
  だが、人を信じられぬのは悲しいことだ。』
  今は、われわれもあなた方を
  信じることにしよう。」
ルシア
 「これは、カラヤ族長からの助言だ。
  われわれは、敵であれ、味方であれ、
  あんたのことに、敬意を払う。
  それだけは、信じてもらってもいい。
  それから・・・・・・・・・」
 「これは、人生の先輩としての助言だ。
  強すぎる女は嫌われる、
  子供がほしいなら、時にはスキをつくるのも
  必要だよ。」
クリス
 「な、なにを・・・・・・・・・」
ルシア
 「それじゃあ、たのむよ。
  ゼクセンの白き乙女さん。」
クリス
 「ふぅ、まったく・・・・・・・・」
サロメ
 「どうなさいましたか、クリスさま?
  いったい、何を・・・・」
クリス
 「う、うるさい!」
 「あ・・・・すまない。
  な、なんでもないわ。
  それよりも、パーティの編成をします。」
サロメ
 「はい。」
 「それでは・・・クリスさま・・・・・・」
クリス
 「あぁ・・・・・・・」


パーシヴァル
 「さあて、まいりましょうかクリスさま。
  露払いはおまかせください。
  みなさまを、自宅の屋敷を歩いているかのように
  あのステージまで、お連れしますよ。」
ボルス
 「その役目ならば、このおれに・・・・・」
パーシヴァル
 「おや、これは、ボルス卿。
  カラヤの一件以来、
  静かにしているようでしたが?」
ボルス
 「あぁ・・・・・・・・・・・」
ロラン
 「パーシヴァルどの!!」
ボルス
 「いいんだ、ロラン。
  あれを止められなかったのは、
  やはりおれのせいだ。
  そして、それを受け止める勇気を持つことが
  今ならできる。」
 「クリスさま・・・・・
  もし、おれがゼクセン騎士団の
  誉れ高き六騎士の名を
  汚すとお考えなら・・・
  この戦いが終わったあと
  騎士団を除名してください。
  だが、いまこの時だけは
  おそばで・・・・・・・・・・・・・」
クリス
 「ボルス。
  わたしは、おまえほど誇り高い騎士を知らない。
  おまえが、わたしのそばで共に戦ってくれることを
  喜びに思う。
  おまえが、このゼクセン騎士団に
  ふさわしくないというのなら、
  わたしの方こそがその責めを負うべきだろう。」
 「この手が剣をふるい、多くの命を奪い、
  冥府へとおいやった。
  わたしの手もきれいなままではない。
  それでも、われらは騎士である。
  われらは戦いの場に赴き、剣を振るう騎士ならば
  その命の重きもまた、人一倍知るものである。
  われらの手は・・・・
  守ることもまた、できるのだろう?
  顔をあげてくれ、ボルス。
  ともに戦おう。」
ボルス
 「クリスさま・・・・・・・・・」
 「ゼクセン騎士団、
  騎士ボルス・レッドラム、
  ここに誓いを立てる。
  わが身は常に、
  わが騎士団長クリス・ライトフェローの
  盾となり剣となり戦うものである。」
パーシヴァル
 「これはいい、わたしも
  見習うことにしましょう。」
 「ゼクセン騎士団、
  騎士パーシヴァル・フロイライン、
  ここに誓いを立てる。
  わが身もまた常に、わが騎士団長
  クリス・ライトフェローの
  盾となり剣となり戦うものである。」
レオ
 「おれも、気持ちは同じだ。
  ゼクセン騎士団、
  騎士レオ・ガラン、
  ここに誓いを立てる。
  わが身もまた常に、わが騎士団長
  クリス・ライトフェローの
  盾となり剣となり戦うものである。」
ロラン
 「サロメどのは、よろしいのですか?」
サロメ
 「わたしはとうの昔に誓いを立てていますから。」
ロラン
 「なるほど。
  しかし、わたしは剣を持たぬ身だからな。」(※)
 「ゼクセン騎士団、
  騎士ロラン・レザウルス、
  ゼクセン連邦の名とわが種族の名と、
  わが長き耳にかけて
  ここに誓いを立てます。
  わが騎士団長
  クリス・ライトフェローのため働くと。」
ルイス
 「いいなぁ・・・・ぼくもいつか騎士になったら、
  誓いを立てたいな。」
サロメ
 「いいんじゃないですか?
  こういう時ですし。」
ルイス
 「そ、そうですか?」
 「ゼクセン騎士団、
  従士ルイス・キファーソン、
  ここに誓いを立てます。
  いつか騎士となった暁には、
  騎士団長クリス・ライトフェローのもとで
  今日の日の誓いを、ぼくも立てることを。」
ボルス
 「あぁ、ずるいぞルイス!」
ルイス
 「ふふふ。」
クリス
 「ボルス、おまえはまったく・・・・」
サロメ
 「さぁ、行きましょう。
  時間もあまりありません。」
クリス
 「行こう・・・みんな。
  ゼクセン騎士団の名において戦い、
  多くのものを守り、
  そして全員でもどってこよう。」
サロメ
 「えぇ、もちろんです。
  それが、わが騎士団の務めです。」


セラ
 「どうしても、ルック様のじゃまをするというのですね。」(※)
クリス
 「当たり前だ。
  ”真の風の紋章”の暴走が何を引き起こすのか
  知っているのだろう?
  このグラスランド、ゼクセン、ハルモニア、
  (デュナン共和)国、
  どれだけの人間をまきこむことになるか?」
セラ
 「知っています。
  しかし、それをしなければならないのです。
  あなたの剣も、多くの人の命を
  奪ってきたはずです。
  それとどこが違うのですか?」
クリス
 「侮辱するな。
  わが剣と、おまえたちのやろうとしていることが
  同じだというのか?
  わたしの剣は、守るもののために
  振るわれるのだ。
  破壊するためのものではない!!」
セラ
 「ルックさまは、人に、人としての尊厳を
  与えようとしています。
  それは、何にも代えられないはずです。」
クリス
 「そんなもののために、
  命を奪うというのか?」
セラ
 「同じ質問で返しましょう。
  そんなもののために、自由を手放すのですか?」
クリス
 「これ以上はムダなようだな。
  わたしの剣が・・・・お前の相手をしよう。
  その結果こそが、世界の選択であろう。」
セラ
 「そうですね・・・・わかりあえることでは
  ないのでしょうから・・・・・」


クリス
 「結果は、出たな・・・・・・・・・・・」
セラ
 「ごめんなさい・・・ルックさま・・・・
  セラの力では・・・・・・・
  及びませんでした・・・・」
クリス
 「さあ、そこをどいてもらおう。
  真の水の紋章を返してもらう。」(※)
セラ
 「それは、なりません。
  この紋章は、この命に代えても
  わたしません!!!!」
クリス
 「命に代えるなどと・・・・・
  簡単に口にするものではない・・・・・・・」



◇儀式の地脱出、ササライ+ディオス◇



ディオス
 「ササライさま、もうすぐ出口ですよ。」
ササライ
 「あ・・あぁ・・・・・・すまない、ディオス。
  迷惑をかけたな。」
ディオス
 「いえ、これもお仕事ですから。」
ササライ
 「だが・・・今回のことは、
  神殿に許可をもらわずにやっていることだ・・・
  褒章は出ないぞ・・・・」
ディオス
 「それも、承知の上です。」
ササライ
 「ディオス、おまえはつくづく変わったヤツだな。
  仕事熱心なのか?」
ディオス
 「ササライさまは、わたしの出世のための
  細いクモの糸ですから。
  わたしね、こういう性格なんでどうしても
  上司から嫌われましてね。
  他では出世の見こみはないんですよ。」
ササライ
 「ふふ・・・それなら、わかるよ。」
ディオス
 「それに、ササライさまは
  わたしの息子にちょっと似てるんですよ。」
ササライ
 「・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・ディオス。
  ぼくの方が、おまえより年上だぞ。」
ディオス
 「なるほど。
  そういえば、そうでしたね。」
ササライ
 「ふふ・・・・・はははは・・・・・」
ディオス
 「さぁ、さぁ、もうすぐですから急ぎましょう。」