#Pervent;おまけ
「あっそうだ、着替えるね」
言ってバッグからセーラー服を取り出す楽太に、武流は苦笑した。
「本当に着る気なのか?」
「だって、こんな機会めったにないもん。せっかくだから」
そう言いながら楽太は手早く着替えると、武流に飛び付いていった。
武流にまたがるように乗ってキスしながら楽太はふと思う。
「なんかこれって、援交みたい?」
ヘヘへと笑いながら言う楽太の頭を、武流は軽く小突いた。
「お前みたいなのを相手にするやつなんていないよ」
「うわ、ひど」
武流の言葉に、一瞬の感情に正直な楽太はむくれた顔をする。しかし武流にとってはそれを笑顔に戻すことなど朝飯前なのだ。
「そんな物好きは、俺くらいだよ」
言って口付けてくる武流に、楽太はすぐさま機嫌を直した。
「エヘヘ」
笑いながら楽太はキスを本格的に深いものへと移行させていく。
貪るように舌を絡ませながらシャツの前を開いていく楽太の動きはいつもと同じなのに、服装がこれなせいか武流はいつもと違った妙な気分になる。
武流は首や胸や腹に口と手で触れてくる楽太の、スカートの裾から手を入れその足を撫でた。
「お前、どうせなら下着も女物着ろよ」
その手でトランクスを引っぱりながら言う武流に、楽太は眉をしかめてしかし楽しそうに返す。
「センセイ、変態っぽいよ」
「お前が、俺を変態にしたいんだろ?」
軽く笑って言う武流に楽太はまあねとこっちも歯を見せて笑う。
「じゃあ、そんな変態なセンセイにサービス」
そう言うと楽太は武流のズボンの前を寛がせた。そして、武流のそれにゆっくり舌を這わせる。
経験と技術のなさを熱意でカバーするように、楽太は丹念になぞっていった。
「・・・っはぁ」
その執拗な舌使いに思わず声を上げる武流を楽太は嬉しそうに見遣る。
「センセイ、気持ちいいんだ」
笑って言いながら楽太はさらに追い詰めるように先端を口に含む。それと同時に、武流のものから流れ出る液体を指に付けてうしろに這わせた。
どうしても前に意識が集中するせいかいつもよりスムーズに進入した指がその内部を探っていく。楽太は一旦奥のほうまで押し開くように入れると、今度は指を少し戻してもう覚えたある部分を擦った。
その間も口での愛撫は続いていて、前とうしろを同時に攻められ武流は声と息を絶えずもらす。
「ね、センセイ、そろそろ欲しい?」
武流を煽るように言ったセリフは、しかし普段より低く掠れていて楽太のほうこそもう限界が近いことを知らせる。
「・・・それは、こっちのセリフだ」
しかしそう返す武流の声も、やはり楽太と同じように早く欲しいのだということを滲ませていた。
楽太はヘヘへと笑って、武流のズボンを脱がせると、ふと動きをとめる。
「なんか、これ邪魔だな・・・」
楽太はひらひらするスカートと、ついでに上着も脱ぎ捨てた。
そして、武流の片足を持ち上げるようにしてその体勢に入ると、楽太はゆっくり自分のそれを埋めていく。
その圧迫感と異物感に息を詰まらせる武流に、楽太はその前を手で扱いてそれを和らげてやった。しばらくそうしていると武流はもういいというように楽太に目を遣る。
それを受けて楽太は、両手を武流の腰に添えて少しずつ動き始めた。狭く熱いその中を、次第に武流の息遣いに苦痛以外のものが混じりだすのを確かめてから、楽太は思うままに貪る。
こうなると二人の間には会話はもうなく、ただ熱に浮かされたような声と繋がり合った部分が立てる湿った音だけが室内に響いていた。
「なんか、あんまり意味なかったなー」
前かがみになって息を整えていた楽太が、体を起こすときふとベッドの下に落としていたセーラー服が目に入ったらしくそう言った。
「何を期待してたんだよ」
「んー、変わったことしたらもっと盛り上がるかと思ったんだけど・・・」
別にこんな服必要なかったね、と笑いながら楽太は武流の上半身に肘枕をして頭を乗せた。
しばらくそうやって大人しくしていた楽太は、突然そうだっとパッと顔を上げて言った。
「今度はさ、センセイが袴とか着てよ」
「は?」
思わず少し抜けた声を出した武流に、楽太は構わず楽しそうに続ける。
「袴とか着てるときのセンセイって、いつもよりもなんかもっとシャンとしてるんだよね。そんなセンセイとするのって、なんか燃えるかも」
「・・・お前、人のこと散々変態扱いしといて、自分のほうがよっぽどそうじゃないか」
少し呆れたような目線を送る武流に、楽太は自信満々そうな笑顔を向ける。
「でもセンセイは、オレが変態でも、好きだよね」
そんなふうに聞かれたら、武流が返せるのは一言しかない。
「・・・好きだよ」
苦笑しながら言った武流は、エヘヘと笑う楽太の頭を撫でながら、小さく溜め息をついた。
それは、しかしやっぱりどこか楽しそうな響きを持っていた――。
END
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コスプレエロ。
しかし漫画じゃないからか、あんま意味なかったですね。
とりあえずセンセイは袴をそんなことには使いません。