ヒューゴ語録


*序章*
*第1章*
 :朝の散歩を終えて
 :ゼクセンへの親書
 :出発
 :ブラス城でぶつかった
 :ゼクセンの森で
 :ビネ・デル・ゼクセ到着
 :親書受け取れよ!
 :ペンタグラムを届けると
 :聖ロア騎士団
 :ギョームをとっちめろ



◇序章◇


村人
 「よぉ、ヒューゴ。また朝の散歩かい?
  馬が汗まみれだぜ、そうとう飛ばしたみたいだが、
  寝ぼけマナコの精霊を叩き起こして、
  連れさらわれるぞ。」

ヒューゴ
 「つかまらない自身ならあるさ。
  そろそろおれが村一番の馬の乗り手だもの、
  地の精霊につかまるようなら、カラヤの恥だよ。」
村人
 「ははははははは、まぁそうだな。
  馬の乗り手なら、
  おまえにかなうやつはいないさ。」
軍曹
 「地の精霊!!!!
  まったく、人間ってのは迷信深いな。
  ダッククランじゃあ、そんなの尻尾の毛の先ほども
  信じてる奴なんかいないぞ。」
ヒューゴ
 「かもね、軍曹。でも、地の精霊じゃなくても
  草原には、何がひそんでいるか
  わからないからな。」
軍曹
 「それは言えてる。
  いつだって、気をぬかないのが軍人のつとめだ。」
ヒューゴ
 「まぁね。
  それに、軍曹とフーバーがいてくれれば、
  鉄頭が相手だって怖くはないさ。」
軍曹
 「そうとも!そうとも!!
  もちろん、そうだとも!!!
  なぁ、フーバー!!!」
フーバー
 「キュイーン」(とかって鳴く)
軍曹
 「わ!わ!わわわ!!!
  でかい声をいきなり出すなっていってるだろう!!
  いつも!」
ヒューゴ
 「はははははははははははははははははは。
  さあて、朝飯にしようよ軍曹、フーバー。」
軍曹
 「待ってました!!!!
  ルシア族長の料理は、
  弓の腕前と並ぶほどだからな。
  楽しみってわけさ。」
フーバー
 「キュイイイィィィィンンンン」
ヒューゴ
 「フーバー、おまえの分は用意してあるよ。
  行ってきな。」
フーバー
 「キュゥゥィィィィィンンンン」



◆第一章◆


ルル
 「おかえり!ヒューゴ!!!!」
ヒューゴ
 「お、来てたのか、ルル!
  さては、おまえもお袋の朝飯目当てか?」
軍曹
 「なんだ?
  誰か、ルルの他にも来てるのか??
  朝飯目当ての奴ってのはどこだ?」
ルル
 「?」
ヒューゴ
 「ははははははははははははは」
ルシア
 「また、朝の散歩かいヒューゴ?
  朝食は用意してあるよ。
  軍曹とルルの分もね。」
軍曹
 「ひゃっほーーーー!!!!」
ルル
 「わーーーい!!!!!!」
ヒューゴ
 「じゃあ、おれも・・・」
ルシア
 「ヒューゴ。朝食の後でいいから、
  わたしのところに来ておくれ。
  大事な頼み事がある。」
ヒューゴ
 「大事な頼み事?」
ルシア
 「まずは、朝食にしてきなさい。
  おくれをとると、
  軍曹とルルがたいらげてしまうわよ。」
ヒューゴ
 「あ、あぁ。
  うん。」


軍曹
 「ふぅ、食った、食った。
  おれの腹を見てみろ。
  こんなにふくらんじまってるぞ。」
ヒューゴ
 「軍曹のおなかは
  最初からふくらんでるじゃないか。」
ルル
 「はははははははは」
軍曹
 「そういえばさっきルシア族長と
  何か話してたみたいだけど、何かあったのか?」
ヒューゴ
 「さぁ?
  大事な話があるから、あとから来いってさ。
  なんだろう?」
軍曹
 「さぁなぁ。おまえが遊んでばかりいるから
  怒られるんじゃないのか?」
ヒューゴ
 「軍曹ぉぉぉぉぉ」
軍曹
 「はははははははは。
  まぁ、行ってみるか。」
ルル
 「族長なら、ぼくの家のほうにむかってたよ。
  さっき窓から見えてたもん。」



*アンヌとの会話*

ヒューゴ
 「アンヌさん、こんどお店出すんだって?」
アンヌ
 「ええ、小さな酒場だけど、おかげさまで。
  ヒューゴくんにはジュースしか出せないけど、
  開店したらぜひ来てね。」
ヒューゴ
 「ああ、ぜったい行くよ!」



◇ルースの家◇


ヒューゴ
 「やぁ、ジンバ。
  また、やってるのかい?それ。」
ジンバ
 「おお、ヒューゴか。
  そうだな、野ざらしなんで
  時折手入れしてやらんとな。」
ヒューゴ
 「それ、ゼクセンの鉄頭の鎧だろ?
  どうして、そんなもん置いてるんだい?」
ジンバ
 「あぁ・・・・・まぁ。
  昔の因縁ってやつだな。」
ルル
 「無理無理、ジンバ兄ぃには何度も
  その話聞いたけど、教えてくれないんだぜ。
  昔会った戦士のもんだってだけさ。」
ジンバ
 「ははははははははははは。
  そうだな、ルル。
  おまえが、おれの話がわかるような年になったら
  教えてやるさ。」
ルル
 「ちぇーーっ、いったいいつのことだよぉ。
  もう何年も同じこといってるじゃないか。」
軍曹
 「おまえさんが、何年も成長してないって事さ。」
ルル
 「軍曹!!!!!」
ヒューゴ
 「はははははは。
  でも、そんな大事なものなら
  外に置いとくことないのに。」
ジンバ
 「ルース母さんがな。
  鉄の匂いがするって嫌うんだよ。
  あの人・・・・・・」
ヒューゴ
 「そうか・・・・・・・・・・・・・・・」
ルル
 「そんな顔すんなよ、ヒューゴ。
  おいらの兄ちゃんたちは、
  みんな立派な戦士だったんだぜ!
  それに今はジンバ兄ぃがいるしな!!」
ルース
 「おやおや、さわがしいと思ったら
  ヒューゴじゃないかい。
  ちゃんと食べてるかい?
  もっと太らなきゃだめだよ。」
ジンバ
 「はははははは、
  会うたびにそれを言われちゃ、
  ヒューゴも立場がないじゃないか。」
ルシア
 「来たわね、ヒューゴ。」
ヒューゴ
 「用事ってなんだい、母さん。」
ルシア
 「ゼクセンとの間に休戦の交渉が進んでいるのは
  知っているだろう。
  それについての親書を届けて欲しい。
  届け先はゼクセンの首都ビネ・デル・ゼクセだ。
  1週間ほどの旅になる。」
ヒューゴ
 「ゼクセンの首都って?」{1}
 「親書って?」{2}
 「どうしておれが?」{3}


{1}
ヒューゴ
 「ゼクセンの首都?」
ルシア
 「あぁ、そうだ。
  そこのギルド評議会議長に
  親書を渡してくれればいい。」
ジンバ
 「ゼクセンの首都、ビネ・デル・ゼクセは
  グラスランドにはないような大きな町だ。
  道は石造り、壁も石造りの町だ。
  役目を終えたら、見物してまわるといいさ。」
ヒューゴ
 「親書って?」{2}
 「どうしておれが?」{3}

{2}
ヒューゴ
 「親書って?」
ルシア
 「休戦の協定のための前交渉だ。
  ゼクセンの評議会には、親書の使者を出すという
  知らせは行っている。」
ヒューゴ
 「ゼクセンの首都って?」{1}
 「どうしておれが?」{3}

{3}
ヒューゴ
 「どうしておれが?」
ジンバ
 「ヒューゴ、おまえは
  グラスランドのシックスクランの一つカラヤ族の
  族長の息子だ。
  親書の使者としては、充分な身分さ。」
ルシア
 「使者として族長が出るわけにはいかない。
  ゼクセンとグラスランドは
  常に対等でなくてはならないからね。
  そこで、ヒューゴ。
  おまえにその役目が与えられたのだ。」
ヒューゴ
 「ゼクセンの首都って?」{1}
 「親書って?」{2}


ルシア
 「やってくれるな、ヒューゴ。」
ヒューゴ
 「おもしろそうだ。」{1}
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」{2}


{1}
ヒューゴ
 「おもしろそうだ。」
ルース
 「はははははははは。
  ルシア、あんたの息子はジャガーよりも
  勇敢だよ。」

{2}
ヒューゴ
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」
ルシア
 「ヒューゴ、おまえはまだ
  グラスランドの外の世界を見ていない。
  風吹くこのカラヤは精霊に祝福された地であるが、
  西のゼクセン、
  東の(デュナン共和)国、
  北のハルモニア。
  それらの世界も、いずれおまえの目で
  見てほしい。」
ヒューゴ
 「おもしろそうだ」{3}
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」{4}

{3}
ヒューゴ
 「おもしろそうだ。」
ルース
 「心配しなくても大丈夫さ。
  あんたには精霊が味方してくれるよ。」

{4}
ヒューゴ
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」
ジンバ
 「そうだな・・・
  いままでは、グラスランドはゼクセンを知らず、
  ゼクセンもまたグラスランドを知ろうとは
  してこなかった。
  ルシア族長は、
  それを変えていきたいと言っているんだ。
  ヒューゴ、おまえの役割は重要だぞ。」
ヒューゴ
 「おもしろそうだ」{3}
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」{5}

{5}
ヒューゴ
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」
ルシア
 「おそれているのかい、ヒューゴ?
  おまえは、風の精霊に祝福されたカラヤの子で
  そして、我が息子だろう?」
ヒューゴ
 「おもしろそうだ」{3}
 「でも・・・・・・・・・・・・・・・」{5}(→以下、同じやり取りの繰り返し)


ルシア
 「ヒューゴ。
  無事で行ってらっしゃい。」
軍曹
 「はははは、まかせときな。
  ヒューゴには、ダッククランで一番の勇者、
  ジョー軍曹さまがついてるし・・・」
ルル
 「ぼくもいくよ。
  ねぇ、いいだろ母さん!!!!!!」
ルース
 「ルル!あんたはまた!!!!
  ヒューゴはカラヤの代表として行くんだよ。
  あんたなんかが、ついていけるわけないだろ!!」
ルル
 「だいじょうぶだって。
  ヒューゴも軍曹も、それにフーバーもいるんだよ?
  あぶないことなんてないよ。」
ルース
 「まったく、あそびじゃないんだよ。
  わかってるのかねぇ・・・この子は。」
ルル
 「な、な、だいじょうぶだよなヒューゴ。」
ヒューゴ
 「まかせておけよ。」{1}
 「まあな。」{2}


{1}
ヒューゴ
 「まかせておけよ、ルル。
  悪霊が相手だってしとめてみせるさ。」

{2}
ヒューゴ
 「まあな。
  たしかに軍曹もフーバーもいる。
  もちろん、おれ1人でもルル1人ぐらいなら
  面倒みるさ。」


ルル
 「ひゅーーー、格好良いこと言うねヒューゴ。」
軍曹
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルース
 「もう・・・・・・しかたない子だねぇ。」
ルシア
 「ヒューゴ、あなたは用意をしておきなさい。
  出発は明日の朝よ。」
ジンバ
 「ヒューゴ、ルル。
  ゼクセンの姿を良く見て来るんだ。
  鉄頭ばかりが、ゼクセンではないからな。」
ルル
 「うん!ジンバ兄ぃ!!」
ルシア
 「軍曹、二人をお願いね。」
軍曹
 「あぁ・・・・・・・・・」



◇族長の家◇


軍曹
 「ん?どうした?
  出発の準備でも始めるのか?」
ヒューゴ
 「そうだな」{1}
 「いや、まだいい」{2}


{1}
ヒューゴ
 「そうだな」
ルル
 「そっかぁ!!じゃあ、おれも準備しないとな!!
  明日な!!ヒューゴ!軍曹!!」
軍曹
 「おお、寝坊するなよ。」
 「それじゃ、おれたちも
  荷物をつめようぜ。
  着替えは10着もあればいいか・・・」

{2}
ヒューゴ
 「いや、まだいい」
軍曹
 「そうか?
  あとで忘れものがあっても知らないぞ。」



◇翌朝◇


軍曹
 「なんだ、なんだぁ、みんな集まっちゃって。
  ちょっと行って、帰ってくるだけじゃないか。」
ルシア
 「ふふ、そうね。」
ルース
 「ほら!ルル!!!!
 はやくしなさい!!!!!!!!」
ルル
 「うわっ、ちょ、ちょっと待ってよ!!!
  荷物多すぎ・・・・」
ルース
 「いいの!
  旅先じゃ、何があるかわからないんだからね!!!
  ほらほら!薬もちゃんと持ったんでしょうね。」
ルル
 「だいじょうぶだって言ってるだろぉ。」
ルース
 「もう、本当にこの子は。
  いい、旅先じゃ気をつけるんだよ。
  どんなに親切そうに見えてもゼクセン人は
  何を考えているかわからないんだからね。」
ルル
 「はいはい。
  寄り道しない。
  変なもん食わない。
  生水はのまない。
  だいじょうぶだろ?」
ルース
 「もう・・・・・」
ルシア
 「ふふ。
  ヒューゴ、おまえも気をつけるんだよ。
  おまえには外の世界を見てきてほしい。
  でもね、おまえがちゃんと戻ってくることが
  一番の願いだからね。」
 「我が息子ヒューゴに
  風と地の精霊の加護あらんことを。」(例の抱擁ギュ)
ヒューゴ
 「・・・・・・・行ってくるよ。」{1}
 「なんだよ、だいじょうぶだって!」{2}


{1}
ヒューゴ
 「・・・・・・・行ってくるよ。」
ルシア
 「行っておいで、ヒューゴ。」
ルル
 「はははは、いいねぇヒューゴ。」
ルース
 「何言ってんの、ほら、あんたも。」

{2}
ヒューゴ
 「なんだよ、だいじょうぶだって!」
軍曹
 「てれるな、てれるな。
  それより、もうちょっと甘えときな。」
ルル
 「ははははははははは」
ルース
 「ほらほら、あんたも」


ルル
 「わわわわわわわわわわわわ」
ルース
 「我が息子、ルルに
  風と地の精霊の加護あらんことを」
ルル
 「く、くるしぃよぉ・・・・・」
フーバー
 「キュィィィィィィンンンン!!!」



◇村の出口で◇


ジンバ
 「ヒューゴ。
  たのみがあるんだ。聞いてくれるか。」
ヒューゴ
 「なんだい、ジンバ。」
ジンバ
 「これを・・・・・・・」
 「これから行くビネ・デル・ゼクセに、
  ライトフェロー家という屋敷があるはずだ。
  そこに、これを届けてくれないか。」
ヒューゴ
 「なんだい、これは?」
ジンバ
 「何年も前に死んだゼクセン戦士のものだ。
  これを家の者にわたし、
  ”これの持ち主であるゼクセンの戦士は
  立派な最期をとげた”と、伝えて欲しい。」
ヒューゴ
 「戦士の魂・・・・・・大事なものなんだな。」
ジンバ
 「大事なものだ。」
ヒューゴ
 「わかった。かならず、届けるよ。」
ジンバ
 「たのむ。
  おれの唯一の心残りが晴れるというものだ。
  気をつけて行けよ、ヒューゴ。
  おまえとともに精霊があらんことを。」
ヒューゴ
 「ありがとう、ジンバ。」
ジンバ
 「ルルも気をつけてな。
  ルースを悲しませるようなことをするなよ。」
ルル
 「ああ、だいじょうぶさ。
  じゃあ行って来るよ、ジンバ兄ぃ。」



◇ブラス城◇


軍曹
 「ふああああああああああ。
  こりゃ、すげぇなぁ。
  石造りの山だぜぇ。」
ルル
 「でっかい砦だなぁ。
  ここに、あの鉄頭たちがつまってるのか?」
ヒューゴ
 「そうだな。」
フーバー
 「キュィィィィィィィィンンンンン!!!!」
軍曹
 「さぁ、きょろきょろしていないで行くぞ。
  ここからは敵地だ。
  気をつけろよ。」


ゼクセン警備兵士
 「ほらほら一列に並べよ
  どいた!どいた!」(※)
軍曹
 「ん?ん?いったいなんの騒ぎだ?」
ルル
 「あぁ!!!何するんだよ!」
警備兵士
 「だから、はやくどけって・・・・・・」

クリスたちが現れ、ルルとルイスがぶつかる。

ルル
 「うわ!!!いててててて!!!!!!!!!」
ルイス
 「あ!ごめんなさい。」
クリス
 「だいじょうぶか、少年。
  連れが迷惑をかけた。」
ルル
 「へ!だいじょうぶだよ!!!!
  鉄頭のたすけなんか借りるかい!」
ルイス
 「鉄頭・・・・って・・・・・・・」
クリス
 「その服装は・・・・・・カラヤの・・・・・」
ヒューゴ
 「そうさ、あんたは誰だい?」{1}
 「ルルをよくも!!!」{2}


{1}
ヒューゴ
 「そうさ、あんたは誰だい?」
クリス
 「そうか。これは失礼した。
  ゼクセン騎士団長代行クリス・ライトフェロー。」
ヒューゴ
 「ライトフェローって、もしかして・・・・」
ロラン
 「クリスさま。
  時間に遅れます。行きましょう。」

{2}
ヒューゴ
 「ルルをよくも!!!」
ロラン
 「クリスさま。時間に遅れます。行きましょう。」


ヒューゴ
 「おい、ちょっと待てよ!!!
  まだ話は・・・・・・」
ロラン
 「ひかえろ、グラスランドの蛮族が!
  この地では、われらにきさまの命を左右する権利が
  あるのだぞ。」
ヒューゴ
 「なにを!」
軍曹
 「やめろ、ヒューゴ!」
ヒューゴ
 「くっ・・・・・・・・・・・」
ロラン
 「さぁ、お急ぎください、クリスさま。」
クリス
 「あぁ、わかっているよ、
  それでは失礼する。すまなかったな、少年よ。」
ロラン
 「ここはすでにゼクセン領だ。
  自重することだな。」
ルイス
 「それじゃあ。本当にごめんなさい。」
ルル
 「ちぇっ、なんだよ。
  鉄頭たちめ、偉そうに!!!!!」
軍曹
 「しかし、鉄頭の中身ってのは
  ヒゲ面の男ばかりだと思ってたんだが、意外だったなぁ。」
フーバー
 「キュゥゥゥゥ??」
軍曹
 「な、なんだよ。」



◇ゼクセンの森◇


軍曹
 「えっと、西へ進めばゼクセンだから
  こっちで良いんだな。」
ルル
 「なんだい、道知ってるんじゃないの、軍曹?」
軍曹
 「知ってるさ。
  だから、西だっていってるじゃないか。
  おれの尻尾も、そう言ってるぞ。」
ヒューゴ
 「・・・・・・・・・・・・・・・
  まぁ、まちがってはいないようだから
  先へ進もう。」
フーバー
 「キュィィィィィンンンン!!」


*フレッドとリコ*
フレッドとリコ登場。

フレッド
 「・・・・・・・・・・・・・?」
ヒューゴ
 「や、やぁ・・・・・・・・・・・・・」
フレッド
 「きみ!少年!
  このグラスランドに、悪しき騎士が現れたらしい。
  その話を聞いたことはないか?」
ヒューゴ
 「知らないよ。」{1}
 「なんでも北でそんな噂を・・・・」{2}


{1}
ヒューゴ
 「知らないよ。」
フレッド
 「そうか。ありがとう。
  行くぞ、リコ。」
リコ
 「は、はい!!
  あ、ちょっと待って・・・・」

{2}
ヒューゴ
 「なんでも北でそんな噂を・・・・」
フレッド
 「なに!!!
  くそっ!!!!!!もう、すでに!!!!
  急ぐぞリコ!!!!!」
リコ
 「あ、あ、あ、あ、あ、あ!
  フレッドさまーーーー
  まってくださいよーーーーーーー」


ヒューゴ
 「??????????????」



◇ビネ・デル・ゼクセ◇


軍曹
 「お、見えてきた、見えてきた。
  あれがそうだな。
  ほら、おれが言ったとおり、
  ちゃんと着いただろう?」
ルル
 「軍曹ーーーー
  本当に迷ってなかったの?」
軍曹
 「もちろんだ。
  おれもここに入るのは初めてだけどな。」
 「さあてと、フーバー。
  おまえはここまでだ。
  しばらくは近くの森にかくれてなよ。」
フーバー
 「きゅぉぉぉぉぉんんんん??????」
ヒューゴ
 「え?つれていっちゃだめなのか、軍曹?」
軍曹
 「まぁなぁ・・・・
  途中の街で、変な目で見られてたのに
  気づかなかったのか?」
ヒューゴ
 「???????
  ああ、でもあれって軍曹のことかと・・・・」
軍曹
 「そんなわけないだろう。」
フーバー
 「キュゥゥゥゥ・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「すまんな、フーバー。
  おまえは外でまってろ。
  狩はしてもいいけど、街の人のものは
  捕っちゃだめだ。
  それから、冒険者に見つかるなよ。」
フーバー
 「キュゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!」
ルル
 「またな!」
フーバー
 「キュィィィィィィンンンン!!!!!」


軍曹
 「へぇ・・・・ここがゼクセンの首都か
  さすがのおれも初めて見るよ。」
ルル
 「なんか・・・・すごいね。」
ヒューゴ
 「ああ・・・・・でも、あまり好みじゃないな。」
軍曹
 「おれたちには風吹く草原が似合ってるのさ。
  用事をすませたら、さっさと戻るのがよさそうだな。」



◇ギルドホール◇


軍曹
 「ここが、一番立派な建物だな。
  例の評議会の場所なんじゃないか。」
ヒューゴ
 「誰かに聞いてみよう。」
ルル
 「そうだねぇーーーー
  あそこの鉄頭に聞いてみるのはどうだい?」

ヒューゴ
 「こんにちは。
  評議会ってのがある場所をさがしてるんだけど。」
警士
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「・・・・・・・・・??????
  言葉が通じないか?」
ルル
 「そんなことないよね?
  町中でしゃべってる言葉はいっしょだったよ。」
警士
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「なぁ、なんか答えたらどうだい?」
警士
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルル
 「なんだか、知らないけど
  中入っちゃおうぜ。」
 「わわわ。
  なんだよぉ!!!」
警士
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
軍曹
 「まてまて、おまえら。
  ここはおれさまにまかせておけ。」
 「ん・・んっんん・・・・
  われわれは、グラスランドのシックスクランの一つ
  カラヤ族の長たるルシア族長より、
  ゼクセン評議会議長あての親書を携えた
  正式の使者である。お取り次ぎ願いたい。」
警士
 「あなたがたが使者であるという、
  証明はありますか?」
軍曹
 「証明????
  なに言ってる!!!!!」
 「こいつはルシア族長の息子のヒューゴだ。
  証拠はそれで十分だろ!」
ルル
 「へへ、おれはルースの息子のルルだ!!
  かけっこならヒューゴにも負けないぞ。」
警士
 「・・・・・・・・・・?????????
  わかりました、まずは中へどうぞ。」
ルル
 「すごーーい!軍曹!!
  あいつ、素直に入っていったぞ。
  何の呪文なの?さっきの??」
軍曹
 「やつらの頭はリザードクランの連中よりも
  固いからな。
  ちょいとばかりコツがいるのさ。」
ヒューゴ
 「なるほどね・・・・・・・・・」
軍曹
 「行くぞヒューゴ、ルル。
  しっかり任務を果たさないとな。」

ルル
 「なんだよ!なんだよ!
  せっかく、ここまで来たのに
  2、3日待てなんて、バカにしてるよ!!!」
ヒューゴ
 「おかしいなぁ。
  母さんから、知らせはすでに届いているって
  聞いてたんだけど。」
軍曹
 「ふん、商人どもの”駆け引き”ってやつさ。」
ヒューゴ
 「”かけひき”?」
軍曹
 「やつらはそいつが重要だと思っているのさ。
  すぐに会ったりすると、なめられてるとでも
  考えてるにちがいない。」
ヒューゴ
 「そんなものか・・・・・・・・・」
軍曹
 「まったく、はらのたつ!」
ルル
 「そっかぁ・・・”かけひき”ねぇ・・・・
  ふむふむ。
  あ、でもでも、もしかして、ひょっとして
  ここにもうちょっといるってこと?
  ちょっと見物してまわっていいのかな?」
軍曹
 「しかたないだろうな。
  夜はどこかに宿をとることにしよう。
  それぐらいの金はあずかってきているからな。」
ヒューゴ
 「フーバー・・・・
  だいじょうぶかなぁ・・・・・・」



◇ライトフェロー家◇

ヒューゴ
 「ここだな。
  ジンバの言っていたのは。」

執事
 「なるほど。
  それで、こちらを。」
ヒューゴ
 「はい。
  これです。」
執事
 「では、ちょっと失礼して・・・・」
 「これは確かに、我がライトフェロー家のもの・・
  これをどちらで・・・・・・」
ヒューゴ
 「カラヤのルースの息子ジンバから
  あずかってきたものだ。」
執事
 「ジンバ様ですか・・・・・・」
ヒューゴ
 「どうか、したのか?」
執事
 「いえいえ、失礼しました。
  わざわざ届けていただきまして
  ありがとうございます。
  こちらの品は、現当主であられるクリスさまに
  責任をもって渡します。」
ヒューゴ
 「たのんだよ。
  それじゃ、これで・・・・・」
執事
 「ああ、お待ちください。
  大事な品を届けていただいたのですから、
  多少なりともお礼をしたいのですが。」
ヒューゴ
 「お礼?そうだなぁ・・・・・・・・」
 「ジンバに頼まれただけだから、いいよ。」{1}
 「そうだなぁ・・・・おなかがへったから・・・」{2}
 「お金。」{3}


{1}
ヒューゴ
 「ジンバに頼まれただけだから、いいよ。
  あぁ、そうだ。
  忘れるところだった。」
執事
 「?」
ヒューゴ
 「ジンバから頼まれてたんだ。
  ”これの持ち主であるゼクセンの戦士は
  立派な最期をとげた”
  そう伝えてくれって。」
執事
 「・・・・・・・・・・・・・・・・
  そうですか・・・・・
  わかりました・・・・その言葉も
  たしかに伝えましょう。」
ヒューゴ
 「うん、お願いするよ。
  それじゃあ。」
執事
 「はい、ありがとうございました。
  ジンバさまにも、よろしくお伝えください。」

ヒューゴ
 「よし、これで
  ジンバの頼みははたしたぞ。」

{2}
ヒューゴ
 「そうだなぁ・・・・おなかがへったから・・・」
執事
 「え?はははは。
  それでは、こちらへどうぞ。
 すぐに用意させますから。」

執事
 「お味はどうでした?」
ヒューゴ
 「うん、うまかったよ。
  でもちょっと薄味かなぁ。」
執事
 「おや、おっしゃっていただければ
  味付けを指示しましたのに。」
ヒューゴ
 「いや、いいよ。
  お土産まで、もらっちゃったからね。」
 「それじゃあ。」
執事
 「はい、ありがとうございました。
  気をつけて、おかえりください。」
ヒューゴ
 「ごめん!忘れてた!!!
  ジンバから伝言も頼まれてたんだ!!!」
執事
 「??????」
ヒューゴ
 「えっと・・・・・
  ”これの持ち主であるゼクセンの戦士は
  立派な最後をとげた”
  だったかな。うん。」
執事
 「・・・・・・・・・・・・・
  そうですか・・・・その言葉も
  たしかに伝えましょう。」
ヒューゴ
 「うん、お願いするよ。
  それじゃあ。」
執事
 「はい、ありがとうございました。
  ジンバさまにも、よろしくお伝えください。
  もう・・・お忘れものはありませんよね?」
ヒューゴ
 「?」

ヒューゴ
 「よし、これでジンバの頼みははたしだぞ。」

{3}
ヒューゴ
 「お金。」
執事
 「え?」
ヒューゴ
 「お金。」
執事
 「は・・・はぁ・・・・・・・
  わかりました・・・少々お待ちください・・・・」

執事
 「では、お礼です。
  お納めください。」
ヒューゴ
 「うん、ありがとう。」{4}
 「足りない。」{5}


{4}
ヒューゴ
 「うん、ありがとう。」
執事
 「いえいえ、本当にありがとうございました。
  気をつけてお帰りください。」
ヒューゴ
 「それじゃあ。」
執事
 「・・・・・・・・・・・・・・
  グラスランドの民とは・・・・素直なのか・・・・
  変わっているのか・・・・・・・」

ヒューゴ
 「よし、これでジンバの頼みははたしだぞ。」

{5}
ヒューゴ
 「足りない。」
執事
 「なんと!
  それは失礼しました。
  少々お待ちを。」

執事
 「それでは、これでよろしいですかな。」
ヒューゴ
 「うん、ありがとう。」{4}
 「足りない。」{6}

{6}
ヒューゴ
 「足りない。」
執事
 「・・・・・・・・・・・・・・・
  お客さま・・・・・少々、
  あつかましいと思いますが?」
ヒューゴ
 「??????????」

ヒューゴ
 「ひどいなぁ・・・・放り出すことないのに・・」



◇子供たちの秘密基地◇


隠れ家に合言葉を使って入ってきたヒューゴをアラニスが侵入者扱いしたところにメルヴィルがやってくる。

エリオット
 「そっかぁ、グラスランドから来たんだ。
  すごいなぁ。
  えっと・・・・」
ヒューゴ
 「カラヤ族。
  カラヤの代表として、このゼクセンに来たんだ。」
アラニス
 「じゃあ、じゃあ、その腰の剣って
  本物?」
ヒューゴ
 「いちおうね。」
アラニス
 「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
メルヴィル
 「ふん!
  ぼくの父さんだって、
  本物の剣を持ってたよ。」
ヒューゴ
 「父さんって、
  町中で言い争ってたのは、きみだろ。
  何があったんだ?」

父の説明、北の山に行って帰ってこない。メルヴィルたちで北の山に行く話になる。

アラニス
 「だいじょうぶよ。
  聖ロア騎士団に、たのもしい
  傭兵も出来たしね!」
ヒューゴ
 「傭兵ってもしかして・・・・」{1}
 「聖ロア騎士団?」{2}
 「そうだな。やることもないし、つき合おうか。」{3}


{1}
ヒューゴ
 「傭兵ってもしかして・・・・」
アラニス
 「もちろん!!!
  あ・な・た・に決まってるでしょ!」
ヒューゴ
 「聖ロア騎士団?」{2}
 「そうだな。やることもないし、つき合おうか。」{3}

{2}
ヒューゴ
 「聖ロア騎士団?」

三人、「疾風の剣士!」とかって身振りつきで自己紹介する。

ヒューゴ
 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「傭兵ってもしかして・・・」{1}
 「そうだな。やることもないし、つき合おうか。」{3}

{3}
ヒューゴ
 「そうだな。やることもないし、つき合おうか。」
メルヴィル
 「ほ、本当?
  本当に、本当??」
ヒューゴ
 「ほおっておくと、きみたちだけで
  行きかねないしな。」
アラニス
 「やったーーー!!!!!
  こうなったら、はやいところ支度をしないとね。」
エリオット
 「えっとぉ・・・・えっとぉ・・・・」
アラニス
 「じゃあ一時間後に、セイガル門
  入り口の市門だよ、えっと・・・・・・」
ヒューゴ
 「ヒューゴだよ。」
アラニス
 「うん、ヒューゴ。
  一時間後にそこでね!!!!
  待ってるからね!!!
  必ずきてね!!!」
メルヴィル
 「よし!!聖ロア騎士団、出陣だ!!!」


エリオット
 「あ、来た!来た!
  こっちだよーーー!!!!」
アラニス
 「本当に来てくれたんだ。
  よかった。」
メルヴィル
 「カラヤの大公、ヒューゴ卿。
  聖ロア騎士団へようこそ。」
ヒューゴ
 「カラヤの大公?
  ヒューゴ卿って・・・・」
アラニス
 「ふふっ。
  だって、カラヤの代表で来たんでしょ?
  うんうん、それぐらいの偉さだよね。」
メルヴィル
 「さあ、行こう!!
  北の山に!!!!!!!!
  ”船”と、そして・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・」
エリオット
 「だいじょうぶ。わかってるよ。
  メルヴィルのお父さんもたすけるんだよね。
  うん。」
メルヴィル
 「・・・・・・・・・うん。」
アラニス
 「うん!さぁ行きましょう!」



◇北の洞窟◇

到着。
アラニスたち、怖いの?怖くない!的な会話。
軍曹とルル、お前だって子供だろう!そりゃないよ!的な会話。


少し進んで、休憩することに。

ヒューゴ
 「ふぁぁぁぁ・・・・・・・
  軍曹ぉ・・・寝言がうるさいよぉ・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
 「寝ないのか?」
アラニス
 「あ、うん・・・・もう寝る。
  メルヴィルったら、あんなこと言ってたのに
  一番最初に寝ちゃったね。」

ヒューゴ
 「そうだな・・・・つかれてたんだろう。」
アラニス
 「だね・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「ねぇ・・・・・・・・・・・・・
  なんで、そんなに”船”にこだわるんだい?」
アラニス
 「え?」
ヒューゴ
 「なんか・・・・・・・・・メルヴィルよりも、
  きみのほうが”船”を見たがっている
  ように見えたんだけど・・・気のせいか?」
アラニス
 「う、うん・・・・・・・・・・
  ちょっと、理由があって・・・・」
ヒューゴ
 「理由?」
アラニス
 「わたしね・・・・・
  もうすぐお別れなの・・・・・・・・
  ビネ・デル・ゼクセを離れるの・・・・」
 「わたしのお父さんは貿易商人で・・・・
  だからね、わたしお友達なんて
  できたことなかったんだ。」
 「でも、お父さんの都合で
  半年もあの街にいることになって
  それで、メルヴィルやエリオットと
  仲良くなれて・・・
  いつもいつも、うらやましかったんだ
  家の外で、みんなが友達同士で集まって
  遊んでるの・・・・・・」
 「だから・・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
 「・・・・・・・そうか。」

翌朝、ルルが寝ぼける。


ギョームの手下を発見。

ヒューゴ
 「な、なんだ・・・あれは?」
軍曹
 「なんだか、知らないがヤバそうな展開だな。」
エリオット
 「メ、メ、メ、メルヴィルーーー
  帰ろうよぉ・・・・こわいよぉ・・・・・」
メルヴィル
 「なに言ってるんだ、エリオット。
  聖ロア騎士団が、盗賊相手に
  逃げ出すなんてことできるか。」
アラニス
 「そうよ、そうよ!」
軍曹
 「ふぅ・・・・・・・
  ん?やつら奥の方へ行くぞ。」
メルヴィル
「よし、追いかけよう!」
ルル
 「なぁ、どうする、ヒューゴ?
  もうちょっとつき合うか?」
ヒューゴ
 「そうだな。」{1}
 「やっぱり、あぶない。」{2}


{2}
ヒューゴ
 「やっぱり、あぶない。」
メルヴィル
 「そんなぁ、ここまで来て
  おめおめ帰れないよ!」
ヒューゴ
 「そうだな。」{1}
 「やっぱり、あぶない。」{3}


{3}
ヒューゴ
 「やっぱり、あぶない。」
アラニス
 「そうよ、そうよ、
  だって、これは
  わたしたちの最後の・・・あ!」
ヒューゴ
 「そうだな。」{1}
 「やっぱり、あぶない。」{4}


{4}
ヒューゴ
 「やっぱり、あぶない。」
エリオット
 「うう・・・・こ、こわいけど・・・・
  ほく、メルヴィルたちといっしょなら、行くよ。」
ヒューゴ
 「そうだな。」{1}
 「やっぱり、あぶない。」{2}


{1}
ヒューゴ
 「そうだな。
  仕方ないだろう、
  言ってもききそうにないしな。」
ルル
 「そう・・・みたいだな、はは。」
軍曹
 「まぁ、ほどほどのところまでな。
  ほんとにヤバくなったら、すぐに逃げるぞ。」
アラニス
 「やったぁ!
  うれしい!ありがとう、アヒルさん!!」
軍曹
 「・・・・・・・・・・・・」


盗賊との戦闘後

エリオット
 「び、びっくりしたぁぁ・・・・」
ルル
 「た、たしかに・・・」
ヒューゴ
 「軍曹、だいじょうぶなの?」
軍曹
 「あぁ、ふんじばっといたし、
  しばらくは気絶したままだと思うからな。
  それよりも、早く行こうぜ。
  ”船”を見るんだろう?」
メルヴィル
 「も、もちろんさ!」
エリオット
 「そうだね。
  メルヴィルのお父さんがうそつきじゃないって
  証拠だもんね。
  ぼくもがんばるよ。」
アラニス
 「わたしも!
  聖ロア騎士団は、いつもいっしょよ!」



ギョーム
 「ほほほほほほ、いらっしゃーーーい。」
ヒューゴ
 「なんだ・・!」
ルル
 「あ、あいつ!!!
  ゼクセンの街で見た!!!!!」
メルヴィル
 「・・お前は・・ギョーム!」
ギョーム
 「まったく、悪い子たちだなぁ。
  あんなに、行ってはいけないって言ったのに。」

ギョーム、悪事をペラペラばらす。
盗賊がヒューゴたちを襲う。

ヒューゴ
 「ちっ!」

いろいろあって、ギョームはすたこら逃げる。
無事に船を発見。

船を見て、
ヒューゴ
 「あれが・・船か・・・」


軍曹
 「さあて、おれたちの役目はここまでだな。」
アラニス
 「そうね、ありがとう。
  ヒューゴ、ルル、アヒルさん。」
軍曹
 「・・・・・・・・・・・・・・」
ルル
 「ここで、お別れだな。」
アラニス
 「お別れ・・・・あぁ、うん。
  そうだね、ヒューゴたちもグラスランドに
  もどるんだもんね。」
メルヴィル
 「アラニス・・・君の出発はいつなんだい?」
アラニス
 「え?」

三人は友情を確かめ合って、めでたしめでたし。


軍曹
 「ふぅ・・・・昨日は大変だったなぁ・・・
  エリオットの母さんとかに、
  誘拐したんじゃないかとか
  問いつめられて、ひどいめにあったよ。」
ルル
 「ふふ、でもよかったじゃない。
  あの3人、本当に仲良しなんだな。
  おれたち3人も、あんな感じか?」
ヒューゴ
 「・・・うーーーん・・・・」
軍曹
 「ははははははははは」



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