ヒューゴ語録
第3章
:戦って戦って戦って叫んで:
:よみがえる憎しみ:
:兄弟の再会、でもヒューゴだって会ったことあったよね?:
:炎の英雄に会って・・・ :
:ハッタリ大作戦、始動:
:ハッタリ大作戦、実行:
:炎の英雄に会って・・・!:
:辿りついた先に:
◇チシャの村、入り口◇
ヒューゴ
「あこそ!
もうはじまってる!!!」
軍曹
「おそかったか??」
アップル
「まだ、だいじょうぶです!!!
でも急ぎましょう!」
ハレック
「うおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
軍曹
「いっけぇーーーーーー!!!!」
ハレック
「うぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」
(戦闘)
ヒューゴ
「ふぅ・・・・あとは・・・・・・・・」
軍曹
「あそこだ!!」
ヒューゴ
「急ごう!!」
(戦闘)
ハレック
「うぉぉぉ!!!!
次はどこだぁ!!!!!!!!!!!!!」
アップル
「あせらないで、
それよりも確実に行きましょう。」
ヒューゴ
「よし、もう少しで合流できるぞ!」
ムーア
「待たれよ、あれを!」
軍曹
「おい、あっち!!!
村の背後にも、現れたぞ!!!!」
ムーア
「まずいですね、正面からハルモニア軍
横と背後からはあの特殊兵で
はさみうちの作戦ですね。」
アップル
「とにかく、あの村の横から来る
虫兵を防いでください。」
ハレック
「後ろのはどうする?」
アップル
「あっちはシーザーが
なんとかしているはずです。」
ヒューゴ
「よし、行こう!」
ハレック
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
虫兵
「な、なんだ???」
軍曹
「ちょっとばかり、寄り道していきなよ!」
(戦闘)
虫兵
「くっ、こっちは失敗だ!!
引くぞ!!!!」
軍曹
「よし、あとは村にいるやつらと
合流しよう。」
アップル
「いえ、その必要はないわ。
それよりも、ハレック
勝利のおたけびをあげてちょうだい、
思いっきりね。」
ハレック
「わかった。」
ヒューゴ
「?」
ハレック
「ウォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムーア
「これは負けてはいられませんぞ。
”チシャクランの窮地を見捨ててはおけませぬ。
わが剣の力を見せよう!!!”」
アップル
「ほら、ヒューゴくんと軍曹も!」
ヒューゴ
「え、あ、はい。
”行こう、ジョー軍曹!!”」
軍曹
「”おぉ!!!!”
こ、こんなもんか?」
ハルモニア兵
「ディオスさま!
なにやら、おたけびが聞こえます!!!」
ディオス
「こしゃくな。
援軍でも、たのんでいたか。」
ハルモニア兵
「どうしますか?
体勢をたてなおして、反撃に出ますか?」
ディオス
「そうだなぁ・・・・・・
今日は帰るぞ。」
ハルモニア兵
「は?」
ディオス
「無理する必要もないだろう?
顔見せで十分だ。」
軍曹
「なんだぁ、やつら引き上げていくぞ。」
アップル
「えぇ、ハルモニアの部隊も、
名目上は調査のためですから、
兵士に損害を出すようなカケをする
必要はないはずです。」
ヒューゴ
「ふーーん、そんなもんなのか・・・」
ハレック
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アップル
「ハ、ハレック・・・もういいわよ・・・・」
◇チシャの村◇
サナ
「なんとか・・・・なったみたいですね・・・・」
シーザー
「あぁ、だがこれで終わりじゃないさ。
もう一回ぐらいは、来るだろう?」
アップル
「なんとか、間に合ったわね。」
シーザー
「ジャストタイミング、アップルさん、
どこかで様子見てたんじゃないの?」
アップル
「そんなことしません。」
ヒューゴ
「おまえ・・・・・どこかで・・・・・・」
クリス
「!」
ヒューゴ
「そうだ・・・・その髪・・・・・
その目・・・・・・・
あの時・・ルルを・・・ルルを殺した・・・・」
クリス
「!
あの時の少年か・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
斬りかかる {1}
問いつめる {2}
{1}
ナッシュ
「知り合い同士のあいさつにしては、
物騒だな。」
軍曹
「ヒューゴやめろ!!」
ヒューゴ
「なんで止めるんだよ、軍曹!
今なら、今ならルルの仇をとれるんだぞ!」
軍曹
「それはわかっている。
それでも、やめろと言うんだよ。」
{2}
ヒューゴ
「おまえは・・・・ルルを・・・・
ルルを殺した・・・・・・・
なぜだ?なぜ、こんなところにいる?
ここはグラスランドだぞ!
チシャの村だぞ!!なんで、おまえが
この村のために戦っている!!!」
クリス
「・・・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
「おまえたちの言う”蛮族”に
手を貸す理由はなんだ?」
ナッシュ
「大人は複雑なんだよ。
純粋であることが子供の美点では
必ずしもないってことを理解するんだな。」
ヒューゴ
「なんだ、おまえ!!」
軍曹
「ヒューゴ、やめろ・・・・・・」
ヒューゴ
「なんでだよ、軍曹!!」
軍曹
「お前の言いたいことはわかる。
それでも、やめろと言うんだよ。」
シーザー
「結局、クリスさんは村を出ることになった。
ユン・・・アルマ・キナンの娘の予言に従ってって
ことだが・・・・・・」
ヒューゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
軍曹
「そうか・・・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
「軍曹・・・・・・・・・・・・・
どうして、さっきは止めたんだ?」
軍曹
「ヒューゴ、おまえはカラヤクランの部族の息子。
やがては部族を率いる長になる男だ。
おれはな、ヒューゴ。
おまえに期待しているんだぜ。
あそこで、おまえがあの女がゼクセンの鉄頭だって
ことをあばいて騒ぎたてればどうなる?
あいつは、この村のために戦っていた。
それがどういう理由かはわからんが、
仲たがいをしていては、戦いには勝てないだろう?
襲撃がこれで最後ってわけじゃない。」
ヒューゴ
「軍曹・・・・・・・・軍曹は
おれに計算高くなれって言ってるの?」
軍曹
「ちょっと違うけどな・・・・・・・」
ヒューゴ
「サナさん・・・・・・サナさんは、
このチシャの村の長・・・ですよね・・・」
サナ
「えぇ、そうよ。」
ヒューゴ
「じゃあ・・・どうして・・・・・
ゼクセ・・・
いえ、あの女の人の力を借りたんですか?」
サナ
「どうして?
あの人は、わたしたちのために戦ってくれた。
そのように見えました。
それでいいでしょう?」
ヒューゴ
「そう・・・・・・・・・・・・・」 (俯く)
◇チシャの村、入り口◇
ヒューゴ
「これはいったい、何事・・・・・・」
アルベルト
「おかしいと思って様子を見にきてみれば、
おまえか、シーザー。
久しぶりだな。
アップル女史もお変わりなく。」
シーザー
「お前は!!」
アップル
「えぇ、シーザーには苦労させられていますが、
元気にはしてるわよ。」
アルベルト
「ふふ、やっぱり相変わらずのようですね。」
シーザー
「アルベルト!!
何をしにきた!!!!」
アルベルト
「偵察ですよ。
それに、こちらにも言うことをきかない
わがままが一人いてね。」
ユーバー
「先の戦いで、ずいぶんと目立った女戦士が
いたようだな。
一つ、腕を試させてもらいたいな。
どこにいる?
出て来いよ!!!!!」
「見たところ、姿がないようだな。
どうした、
臆病風にでも吹かれて逃げ出したか?
それとも・・・・・・・・・」
ヒューゴ
「待て!!!」
ユーバー
「ん?なんだ、小僧?」
ヒューゴ
「そんなに戦いたいなら、
おれが相手になってやる!」
軍曹
「ヒューゴ!」
ユーバー
「ふん、力無き者をいたぶるのもいいが、
今はそんな気分ではないのでな。」
ヒューゴ
「おれは、カラヤクランの族長ルシアの息子だ!
それでも、戦いの意味はないか!!」
ユーバー
「?
そうだな、
その名にどういう意味があるのか知らんが
おもしろそうだな、かかってきな。」
軍曹
「やめろ、ヒューゴ!
やつは手加減してくれるような
相手じゃないぞ!!」
ヒューゴ
「いくぞ!!」
(一騎打ち、強制敗北)
◇ベッドのある部屋◇
(ヒューゴ、ベッドの上で目を覚ます)
軍曹
「目が覚めたか・・・・ヒューゴ。
運がよかったな・・・・・・・あの黒服の男
手加減してなかったぞ。
丈夫な身体に産んでくれたルシア族長に
感謝するんだな。」
ヒューゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
軍曹
「なんで、あんなムチャをした?
なんだか、おまえおかしいぞ・・・・」
(ヒューゴ、ベッドに腰掛ける)
ヒューゴ
「軍曹・・・・・・おれ・・・・・・・・・・」
軍曹
「なんだ?」
ヒューゴ
「おれは、やっぱりルルを守れなかったことを
悔いている・・・・・・・」
軍曹
「・・・・・・・それは、おれだって同じだ。」
ヒューゴ
「そして、ルルを斬ったあのゼクセンの女・・・
あいつが、この村を守ってみせたのに・・・・・
おれは・・・・おれは・・・・・・・・・」
軍曹
「ヒューゴ・・・・・・・・」
ヒューゴ
(目を閉じる)
「おれ・・・おれ・・・悔しいよ・・・・・・
軍曹・・・・・おれ・・・悔しいよ・・・・・・
おれ・・・・おれ・・・・・・・」
サナ
「ジョーさん、よろしいですか?」
軍曹
「あ・・・あぁ・・・・・・・・・
話なら、席はずした方がいいか?」
サナ
「おねがいできますか?」
(軍曹、部屋を出て行く)
ヒューゴ
「う・・・・・うぅ・・・・・・・・・・・・」
サナ
「あなたが、ねむっている間に
ジョーさんから話は聞きました。」
ヒューゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
サナ
「クリスさん・・・・・あの女の人が、
このチシャの村を守ってくれたことに
わたしは村長として、感謝しています。」
ヒューゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
サナ
「そして、あなたにもね・・・・・」
ヒューゴ
「お、おれは・・・・・・・・・・・・・」
サナ
「昔、あなたに似た少年を知っていました。
無鉄砲で、乱暴で、自分勝手で・・・
でも彼は、やがて炎の英雄と呼ばれるように
なりました、その話を知っていますか?」
ヒューゴ
「あぁ・・・・
おれは、その炎の英雄に会いに来たんだ・・・
その手がかりをさがして・・・・・」
サナ
「炎の英雄に会ってどうするの?」
ヒューゴ
「グラスランドを・・守ってもらうんだ・・・
炎の英雄は・・・
グラスランドを守った英雄なんだろう?
おれは・・・もう、あんなのは嫌なんだよ・・・」
サナ
「あなた自身は何をするの?」
ヒューゴ
「おれ?
それは・・・・・・・・・・・・・・・」
村人
「サナさま!!
敵が!!ハルモニアの兵隊が!!!!」
サナ
「わかりました、すぐ行きます。
ヒューゴ、話の続きは後でね。」
ヒューゴ
(俯く)
「おれが何をするって・・・・・」
シーザー
「よぉ、ヒューゴ起きたかい?」
ヒューゴ
「あぁ・・・・・・
どうした?」
シーザー
「まいったねぇ、
クリスたちを行かせたのはいいが、
援軍が来る前に、ハルモニアの兵隊が来ちまった。
ずいぶんと気合が入っているな。」
アップル
「部隊を率いているのはディオス隊長。
クリスタルバレーで会ったことがあるけど、
見かけとは裏腹にまじめな男だったわよ。」
シーザー
「ちぇ、ヤツら炎の英雄の伝説も、
炎の運び手の存在も信じちゃいないくせに・・・」
サナ
「信じていたら、こうも簡単に
攻め入ってはきませんわね・・・・・
彼の神通力も、これまでってこと・・・・・」
シーザー
「知らせじゃあ、本隊はあと半日って
とこまできてるんだが・・・・
どうにか時間をかせぐ方法を・・・
しかたないな・・・・・
おい、ヒューゴ。
英雄になる気はないか?」
ヒューゴ
「英雄?」 (驚く)
シーザー
「よし、説明は以上だ。
あとはヒューゴ、
おまえの演技力にかかっている。」
ヒューゴ
「でも、なんでおれなんだよ?」
シーザー
「炎の英雄は、その外見は
少年だったっていうからな。
多分、真なる27の紋章の力だろうけど、
それに見合うのは、おまえぐらいなもんだろ。」
ヒューゴ
「シーザー、あんたは?」
シーザー
「おれ?
ははは、ガラじゃないよ。」
ヒューゴ
「ちぇっ・・・・おれだって・・・・・・」 (俯く)
シーザー
「さぁさぁ、支度はすんだか?
OKなら、さっそく作戦開始だ。」
ヒューゴ
「ちょっと待って。」{1}
「ああ、いいよ。」{2}
{1}
ヒューゴ
「ちょっと待って。」
シーザー
「わかった。
でも、時間はないんだ、急いでくれよ。」
(会話終了)
シーザー
「今度こそ、準備はいいな?」
ヒューゴ
「いや、まだだ。」{3}
「あぁ。」{2}
{3}
ヒューゴ
「いや、まだだ。」 (首を振る)
シーザー
「なんだい、急いでくれよ。」
(会話終了)
{2}
ヒューゴ
「ああ、いいよ。」(「あぁ。」)
シーザー
「よし、それじゃみんな頼むぜ。」
◇チシャの村、入り口◇
ディオス
「ササライさま、本日は
このチシャの村を落としてみせましょう。」
ササライ
「これで、この地方一帯の捜索は終わるんだな。
やっとクリスタルバレーに報告を
持って帰れるか・・・」
ディオス
「えぇ、心中お察しします。」
ササライ
「ディオス、あれは?」
ディオス
「どうしたんだい?
観念して、降伏することにしたのかい?」
ヒューゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ディオス
「だんまりかい?
それなら、それでもいいが
無理やりでも中に入って、
炎の運び手の捜索をさせてもらうよ。」
シーザー
「その必要はないさ。」
ディオス
「なんだぁ?
どういうことだ?」
シーザー
「ほら、ヒューゴ。
たのむぜ。」
ヒューゴ
「あ・・・あぁ・・・・・・・・」
「お・・・おれの名は炎の英雄、
(英雄の名前)だ!!!!」
ディオス
「なんだぁ?
それは、どういう冗談だ?」
シーザー
「言ったままさ。
こいつが、あんたらの探している
”炎の運び手”の首領、
炎の英雄”(英雄の名)”だってことさ。」
ディオス
「ほぉ、それで、どうするの?
そいつを引き渡して、許してくれってことかい?」
アップル
「50年前に彼とハルモニア本国との
間で結ばれた秘密の約束を守ってもらいたい。
ハルモニアとグラスランドの間の
不可侵の約束を!」
ササライ
「密約・・・・・・?」
シーザー
「アップルさん、本当に密約って
あるんでしょうね。」
アップル
「だいじょうぶよ。
炎の英雄が姿を消してから50年以上、
その間に、何度もチャンスがあったのに
ハルモニアはグラスランドに
手を出そうとしていない。
これは、両者に密約があったからよ。
ハルモニアはよく使う手だわ。
密約を交わしておきながら、表面上は
我関せずという顔をしてみせる。」
シーザー
「それで証拠でも?」
アップル
「わたしの研究の成果よ。
文句でもあるの?」
シーザー
「・・・・・・・・イチかバチかなんですね・・・」
ディオス
「ササライさま、密約って・・・・・・」
ササライ
「炎の英雄との密約はあったが、
すでに期限が切れていると聞いていたが・・・・」
ディオス
「本国に確認しますか?」
ササライ
「いや・・・・・・・・・・・・・」
「なるほど、きみたちの言いたいことは
わかった。
ハルモニアと炎の英雄の間に
不可侵の条約があったことは、認めよう。」
シーザー
「ならすぐにでも軍を引いて
密約の件を確認して・・・・・・・・」
ササライ
「その前に、その少年が
炎の英雄であるという
証拠をみせてくれないか。」
シーザー
「くっ・・・・・・・・・・・」
ディオス
「どうした?」
アップル
「それは・・・・・・・・・・・」
ヒューゴ
「なら証明してみせる。
そちらの部隊の誰でも良い、
一騎打ちでかかってくるがいいさ!」
シーザー
「お・・・おい・・・・・・・・・・
向こうには、どんなヤツがいるか
わからないんだぞ。」
ヒューゴ
「だいじょうぶ。
まかせてくれ。
要するに時間さえ、かければいいんだろう?」
ディオス
「おもしろいことをいうガキだな。
どうしますか、ササライさま。」
ササライ
「そうだな、ディオスやってみるかい?」
ディオス
「え?
わ、わたくしの剣はかざりものでして、
はい、この剣にも刃はありませんし・・・・」
ササライ
「そうか・・・・なら、しかたないね。
誰か、やってみるか?」
ハルモニア兵
「お、おい、どうする?」
「炎の英雄ってのは本当か?」
「バカな、もう死んでるはずだろう?
ハッタリだよ、ハッタリ。」
「でも、大昔にその力で
地方軍を壊滅させたっていうぜ・・・・」
ササライ
「しかたないな。
じゃあ、ぼくが相手をしよう。」
ディオス
「えぇ!!!ササライさま!!
それは・・・・・・」
ササライ
「心配しなくていいよ。
ぼくが、あんな子供に負けると思うのかい?」
ディオス
「し、しかし、相手が本当に炎の英雄だったら?」
ササライ
「ディオス、きみは
あいつが本当に炎の英雄だと
思っているのかい?」
ディオス
「で、ですけど・・・・・」
ササライ
「いつでもいいですよ、
小さな炎の英雄どの。」
ヒューゴ
「ちっ、何言ってるんだい!!!
そっちだって似たようなものだろ!!!」
ササライ
「こう見えても、ぼくは
30年以上生きてますからね。」
ヒューゴ
「長く生きてるからって、
それが、どうしたって言うんだ!!!」
(一騎打ち)
ササライ
「おっと、あぶない、あぶない。
これ以上やると、ディオスの心配した通りに
なるかもしれないね。」
ディオス
「で、では、まさかあいつが本当に
炎の英雄・・・・・・・・」
ササライ
「それはどうかな。
だいたい、本当に炎の英雄なら
ぼくより年上のはずだからね。」
ヒューゴ
「あ・・・・・・・・・・・・」
ハルモニア兵
「ササライ様、
カラヤの部隊が現れました、
先導隊みたいですが、ずいぶんと手強いです。」
ディオス
「なに!
これは・・・・退却ですね。
それが良いと思います。」
ササライ
「そうだね。」
ササライ
「きみの勝ちだよ、炎の英雄くん。
できたら、きみの名前を聞きたいものだね。」
ヒューゴ
「ヒューゴ。
カラヤクラン族長ルシアの息子だ。」
ササライ
「ヒューゴだね。おぼえておくよ。
ディオス、もどるよ。」
ディオス
「はい。」
シーザー
「よくやってくれたな、ヒューゴ。」
ヒューゴ
(へたり込む)
「ふぅぅぅ・・・・・・・・
心臓が飛び出るかとおもったよ・・・・」
シーザー
「お、来た来た。
カラヤの先導隊・・・・・・
族長みずからが、
精鋭だけ率いてきたみたいだな。」
シーザー
「しかし、名演技だったぜ、ヒューゴ。
おれがなかったら、ヤバかったぜ。」
ヒューゴ
「いや、ただ夢中で・・・・
時間だけかせげればと思って・・・・」
軍曹
「遠くで見ていてヒヤヒヤもんだったが、
うまくいってなによりだ。」
ルシア
「ヒューゴ、おどろいたよ。
あんたが、チシャの村をたすけに行ったって
ルースから聞いてね。
それにもう一つ、
ここまで来てみたら、本当に
この村を守っているんだからね。」
ヒューゴ
「でも、それはおれの力じゃなくて・・・」
サナ
「ヒューゴ。あなたは、この村を守ったわ。
少なくともそのために、力をつくしてくれたわ。
それを誇ってもらっても、かまわないのよ。」
ヒューゴ
「あ・・あぁ・・・うん。」
軍曹
「よおし!!!!!
ハルモニアの奴らは追い返したし、
これはお祝いだな!お祝い!!!」
シーザー
「はぁ、グラスランドのヤツらってのは
お祭り好きなんだな。」
ヒューゴ
「サナさん、話ってなんですか?
なんだか、むこうで軍曹があばれちゃって・・・」
サナ
「ふふ、戦いの後っていつもそうね。
みんな、ドンチャン騒ぎをして、
何かを忘れたいみたいに・・・・・・」
ヒューゴ
「うん。少しだけ、
その気持ちがわかるようになったよ。」
サナ
「そうね・・・・・・
ヒューゴ、あなたは炎の英雄に会いたい?」
ヒューゴ
「もちろん。」 (頷く)
サナ
「会ってどうするの?
この前は、たすけてもらうって
言っていたけれど。」
ヒューゴ
「それは・・・・・・・・・ (一度俯いてから顔を上げる)
ぼくは、炎の英雄に会って
このグラスランドを守れるような
英雄になる方法を教えてもらおうと
思っています。」
サナ
「そう。
その答えなら、彼も喜ぶと思うわ。」
ヒューゴ
「サナさん、炎の英雄の居る場所を、
(英雄の名)の居る場所を
知っているんですか?」
サナ
「えぇ・・・・・・・
ヒューゴ、あなたにそれを教えましょう。
そして、そこであなた自身が、
あなたの道を選び取るといいでしょう。」
ヒューゴ
「はい・・・・サナさん。」 (頷く)
軍曹
「おうおう、ヒューゴ。
なんだよ、こんなところでないしょ話かい?」
ヒューゴ
「ぐ、軍曹。」
軍曹
「ようやく、炎の英雄とご対面できるみたいだな。
当然、おれもいっしょだろうな。
もちろん、そうだよな。」
ヒューゴ
「あ、あぁ。もちろんさ、軍曹。」
ルシア
「行ってらっしゃい、ヒューゴ。
わたしたちは、まだしばらくは
ここを動けないわ。
ハルモニアの部隊が完全に、
ひきさがったわけじゃないからね。
ヒューゴ、本当に炎の英雄がいるのなら、
彼の力を借りることができるのなら、
グラスランドにとって、
こんなにすばらしいことはないわ。」
ヒューゴ
「あぁ。まかせておいてくれよ。
必ず、炎の英雄をつれてくるさ。」
軍曹
「さぁーー、そうと決まれば
前祝だーーー
もどって、さわぐぞヒューゴ!」
ヒューゴ
「ま、またかい、軍曹・・・・・・・・」
◇翌日◇
軍曹
「おはよう・・・・・ヒューゴ・・・・・」
ヒューゴ
「だいじょうぶかい、軍曹?
あんなに騒ぐから・・・・・・・」 (首を傾げる)
サナ
「もう、支度はととのったようですね。」
ヒューゴ
「はい。
昨日のうちに、準備は万端に。」
ルシア
「ヒューゴ、気をつけていってきてね。」
ヒューゴ
「あ・・・・・・・・」 (近付くルシアに身構える)
ルシア
「どうしたの?」
ヒューゴ
「いつものアレかと・・・・・・」
ルシア
「ふふ、一人前の男には
それは似合わないでしょう。
それでも、無事にもどってきて欲しいって
気持ちは変わらないわよ。」
ヒューゴ
「え、あ・・・・うん。」
ルース
「さぁさぁ、ヒューゴ。
ジョー軍曹はいっしょに行くとして、
あとは誰をつれていくんだい?」
ハレック
「おお、
おれも炎の英雄に会う。
それが必要。」
ムーア
「もちろん、いっしょに行くつもりだ。」
フーバー
「キュイイイイイイイインンンンン!!!!!」
サナ
「それじゃあ、ヒューゴ。
炎の英雄の待つ場所を教えましょう。」
ヒューゴ
「はい。」
◇炎の英雄の待つ地◇
ヒューゴ
「ここかな・・・・・
サナさんが言ってた場所は・・・・・」
軍曹
「しかし、炎の英雄の隠れ家にしては
ちょっとばかり、しめっぽすぎないか・・・」
ヒューゴ
「これ・・・・・・・・・・・・」 (仕掛けに触る)
(仕掛けが動く)
軍曹
「ちょっと待てヒューゴ
おい・・・・・・」(※)
トワイキン(※メンバーに入れてる人、配列によって人は変わる)
「な、なんだこれ・・」
ヒューゴ
「な、なんだ??????
ここはどこだ?」 (驚く)
ヒューゴ
「サナさん・・・・
どうして、ここに?」
サナ
「わたしには、
チシャの村の村長という顔もありますが、
ここでは、炎の英雄(名)の
伴侶としての顔もあるのです。」
ヒューゴ
「サナさんが・・・・伴侶・・・・・・・・って、
炎の英雄の奥さんってこと?」
サナ
「あぁ、そういうことになりますね。
だから、わたしだけは、
この地にいつでも入ることを許され、
彼に会うことを許されてきたのです。
でも、あなたには、
自分の力でここにたどり着いてほしかったんです。
それを彼も望んでいましたから。」
ヒューゴ
「じゃあ・・・・・・・・」
サナ
「さぁ、案内しましょう。
炎の英雄(名)のもとに。」
ヒューゴ
「は、はい。」
ヒューゴ
「サ、サナさん・・・・・・」
サナ
「えぇ、彼が炎の英雄(名)、
わたしの愛した人です・・・・・」
ヒューゴ
「じゃ、じゃあ、ぼくらは・・・・・・・」
サナ
「あら・・・・・・・
次のお客さんが見えられたようですね。」
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